今回、ゴルフの観戦というのは意外と体力を消耗するものだと知った。石川選手の組に着いてまわっていた僕たちだったが、早起きとグングン上がる気温に体力を奪われ、5ホール目にして定点観測に方針を転換することにした。
石川選手に着いていた多くのギャラリーが過ぎ去ってしまうとグリーン周りにはパラパラとしかギャラリーはいなくなってしまった。その落差は露骨と言えば露骨で、「石川選手以外の選手はどんな気分なんだろう?」と余計な心配をせずにはいられなかった。人を呼べる選手というのはある程度限られているのはゴルフ界だけの話ではない。プロである以上、やはりスター性というものは必要だろうし、そういう選手がいるからこそ他の選手もプロとしてやっていけるという面があるのも事実だ。そしてどんな世界にも見えない仕組みのようなものがあって、人気、実力を兼ね備えたスター選手というものは定期的に出現する、というのもまた事実だと思う。そうやって歴史というものは刻まれているのではないだろうか?きっと近い将来、石川選手に続くスター選手がキラ星のごとく現れる。そうでなければならないし、そうであることを願うばかりだ。
さて、僕たちはベストポジションと思われる場所に椅子を置いてのんびりと観戦を始めた。飲み物は持参していたが食べ物は持参して来なかったので、「食べ物も持って来ていれば更に快適に観戦することができたなぁ」などと言いながら順番にやってくるプロのプレーを見る。
ここでも僕たちはプロのすごさを目の当たりにする。
「狙い目をピンポイントで攻めるゴルフ」一言で言えばそんな感じだろう。そして狙いを外したとしても外していい場所にしか外さないので、大半の選手の外しどころというのは一致していた。ごくたまに「えらいところにつけてしまったな。これは寄らんやろ」と僕でも分かるミスを犯してしまう選手がいたが、そんなところからでも神業のようなアプローチで寄せてきてボギーは叩かない。アンダーを出すゴルフのレベルというものがどんなものかよく分かった僕は「もうゴルフに関して大口は叩かないゾ!」と心に決めた。と言いたいところだが、もちろんそんなはずはない。いつか僕もあんなレベルに少しでも近づけたらいいなと思っている。