みなさんこんにちは!!

本日は、慢性閉塞性肺疾患についてのお話です。別名タバコ病ともいわれます。英語では、COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Diseaseといいます。

日本では、おもに煙草の煙により生じる病気で、空気の通り道である気管支の細い部分やその先の肺胞に煙の中の有害な物質で炎症が生じて、空気の出入りが阻害される結果生じる病気です。

以前は、日本には多くないと思われていた病気ですが、2001年にNippon COPD Epidemiology Studyという疫学調査が行われ、我が国においても530万人以上存在すると判明し、特に40歳以上の有病率は、100人に8人強と見積もられています。

自覚症状としては、運動した時の息切れや咳が多く、ゆっくり進行するため病気に気づくのが遅れがちで、気付いた時にはかなり進行してしまっていたという方も多いです。90%以上の方が喫煙者です。

昔は、なかなか症状を軽減する薬がなかったのですが、現在は、息切れを軽くする吸入薬が開発され、患者さんの症状の軽減、消失も期待できます。

検査も呼吸機能検査というまったく痛くない検査で行えます。

たばこを長期間吸っているかたで、運動した時の息切れが少しでもあるようなら、是非、専門の施設で検査をお受けになるようお勧めします。

追伸―現在、私の勤務する医療機関(火曜日は除く)にて、診療を受けていただいている患者さん方へ

突然で大変申し訳ありません。本年8月20日をもって退職することになりました。当初予定より10日ほど繰り上がってしまい、みなさんに御迷惑をおかけして大変申し訳ありません。

なお、10月1日より小田急線新百合ヶ丘駅南口より徒歩1分圏のイトーヨーカドー前のビル(1階がみずほ銀行)4階で開業予定です。

この件についてのお問い合わせについては、私のメールアドレスyasuoishidasusukino1@air.ocn.ne.jp にメールをしていただくか、お渡ししている生活指導の名刺に載せている携帯電話番号にご連絡ください。

みなさんこんにちは!!

呼吸器専門医の石田一雄です。

最近外出するとよく咳をしている人を見かけます。咳という症状は、慣れやすい症状の様で、咳ぐらいで病院に行くのもはばかられると思われる傾向があるようです。

しかし、呼吸しないと人間は生きていけないわけで、生存に最も必要な運動が呼吸運動なのです。その呼吸運動を阻害するような咳が存在してよいわけがありません。

咳というのは、どんなに軽くても明らかに異常な状態であることをくれぐれもお忘れなきようにしていただきたいです。

咳を起こす病気の大部分は、(気管支)喘息や肺炎、気管支炎などの呼吸器の病気なのですが、変わり種で比較的よく見るのが、高血圧症の薬が原因での慢性の咳であります。

高血圧症で降圧剤を内服されている方で咳が続く方は、一度、降圧剤を処方されている先生に相談されたらいかがでしょうか。

その他に、胃酸が食道に逆流することで生じる逆流性食道炎という病気があるのですが、この病気でも頑固な咳が続く場合があります。この病気での咳は、胃酸の酸性度を落とすプロトンポンプインヒビターという薬を処方しないと完全に止まりません。

このように、呼吸器の病気以外で起こる変わり種の咳もありますので、みなさん、咳にはよくよく注意してくださいね。


追伸―現在、私の勤務するクリニックにて、診療を受けていただいている患者さん方へ(火曜日夜のクリニックは除きます)

突然で大変申し訳ありません。本年8月20日をもって退職することになりました。当初予定より10日ほど繰り上がってしまい、みなさんに御迷惑をおかけして大変申し訳ありません。

なお、10月1日より小田急線新百合ヶ丘駅南口より徒歩1分圏のイトーヨーカドー前のビル(1階がみずほ銀行)4階で開業予定です。

この件についてのお問い合わせについては、メールアドレスyasuoishidasusukino1@air.ocn.ne.jp にメールをしていただくか、お渡ししている生活指導の名刺に載せている携帯電話番号にご連絡ください。




皆さん今晩は!!

呼吸器専門医の石田一雄です。

今回のブログは、ビートたけしのテレビを最近見たこともあり、肺結核についてお話します。

最近、結核患者さんが特に、ご高齢の方に生じており問題となっています。実際、約50%が60歳以上の高齢者なのです。

これらの方は、最近結核に感染したわけではありません。実は、肺結核症とは、体の中に結核菌が侵入して数十年後に発症することも多い疾患で、高齢者の患者さんは、若いころに結核菌が体の中に侵入していたのです。

結核菌という病原体は、空気感染して起きる病気です。空気中に漂う結核菌を、吸い込んで、肺の奥深いところに初感染巣が形成されます。このあと、肺のリンパの流れに乗って肺門のリンパ節に到達します、この後、血液の流れに乗り、肺から全身へ結核菌はばらまかれることもあります。この場合、結核菌は、肺以外に、皮膚、脊椎骨、生殖器、眼、中枢神経系、腎臓などなどすべての臓器に結核の病巣を形成する可能性があるのですがほとんどの場合、体の免疫機能のほうが強力で結核病巣はごく小さなうちに封じ込められてしまいます。封じ込めは可能なのですが、完全に殺しきることができないのが問題で、若いうちの、免疫系がしっかりしている年月の間は、封じ込めは成功していますが、高齢者になると免疫力が低下して、封じ込めが効かなくなり結核症を発症するわけです。

最近問題になっている高齢者に発症する結核症は、上記のようなメカニズムであります。これから、ますます高齢化社会が進むといわれており、高齢の方で咳、痰が続く場合、結核症のことも考えて検査を進めることが大切です。とくに、古くから、やせた人は、結核症を発症しやすいことが知られております。また、近年、日本人に増加している糖尿病も免疫能が低下するため結核症発症の危険因子です。これらを合併されている高齢者の方はご注意をお願いいたします。

皆さん今晩は!!

呼吸器専門医の石田一雄です。

本日は、というか、もう、昨日ですが、朝九時から夕方六時まで静岡県某市(ここは、焼きそばで有名)の救急医療センターへ勤務に行ってまいりました。

先方は、本日は、子供さんの感染症が多発気味でした。おたふくかぜおよびエンテロウイルスやコクサッキ-ウイルスよる腹部症状を伴う夏風邪が多かったです。

大人の方の感染症は今のところそんなに多くない印象でした。

脳梗塞、心筋梗塞など、一般の方が救急疾患として思い浮かべそうな疾病の方は一人もいらっしゃいませんでした。

夏場は、外傷など外科系の患者さんが増えます。外科の先生はお忙しく、お疲れ様でした。

しかし、夏休み初日で休日のせいでしょうか、夕方から、東名高速上りは、横浜町田付近よりなんと50kmの大渋滞で、自宅のある横浜市青葉区までたどり着くのが大変でした。なんとかならないものでしょうか。

いや~疲れました。

それではみなさん、おやすみなさい。

皆さん今晩は、呼吸器専門医の石田一雄です。

さて、今回のブログは、喘息の薬物治療薬の主役、吸入ステロイド薬の実際の吸入における意外と見落とされがちな注意点についてです。

現在、吸入ステロイド薬は、エアゾルを噴霧するタイプとドライパウダーを吸入するタイプの二種類に大別されます。乳幼児用には、ネブライザーで吸入できるタイプもありますが、ここでのお話は乳幼児用以外のタイプに限ったお話です。

吸入ステロイドは、複数の種類がありますが、そのなかには、最初の使用時に空うちが必要なタイプがあることをご存知でしょうか?

今お使いの吸入ステロイド薬がどうなのかは、薬剤師さんに確かめてくださいね!!

もっと重要な点は、ドライパウダータイプでは、薬を充てんするアクションを行うとき、垂直にして行うタイプと水平にして行うタイプがあることも覚えてください。

簡単には、容器が砲弾型のものは垂直にして、円盤型のものは水平にして充填アクションを行い、そのままの吸入すると覚えられると間違いがありません。

これは、非常に重要で、砲弾型のもので水平にして、円盤型のもので垂直にして充填すると規定量が吸入できなくなりますので絶対に間違えないでください。

本日は、多忙で疲れてしまい小記事しか載せられませんでした。

それでは、みなさん、おやすみなさい。


患者さん方へ

感染症情報2010//16

現在、ウイルス性と思われるかぜ症候群が少数ですがいらっしゃるようです。

インフルエンザはその後発生したとは聞いておりません。

みなさん今晩は!!

呼吸器専門医の石田一雄です。

今回は、喘息の治療薬について引き続きお話いたします。

喘息は、気管支内壁の慢性アレルギー性炎症で生じる病気です。

これに対して、吸入ステロイド薬を使用するという治療法が現在普及中です。21世紀の喘息治療でそれまでの喘息治療と大きく違うところは、初期治療を行った後、患者さんの症状が消失した後もしっかり治療を続け、常に患者さんの気管支のアレルギー性炎症をほぼ消失した状態を作り、これを維持し続けなけらばならないという治療方針がほぼ確立しつつあることです。十年ほど前までは、症状が消失したら薬の処方を中止するという考え方もありましたが、最近では、以下の表の状態を維持できる最低限の吸入ステロイドは継続したほうが現実的だろうとの考え方が主流となりつつあります。

これは、人の生命維持に空気呼吸が絶対に必要であり、かつ、空気中の異物による気管支の壁のアレルギー反応が喘息の原因であること、今のところアレルギー体質を100%確実に変換できる治療が存在しないことを考えると、空気呼吸によって常に生じる慢性の炎症を抑えるという意味で非常に理にかなった治療法といえるでしょう。

表:気管支喘息の具体的な治療目標として以下があげられます。

理想的なコントロール目標は、一年中、季節に関わらず、

1:メプチンなどの吸入β刺激薬の頓用が必要ない。

2:昼夜を通じてのどや胸のイガイガ感などの軽微な症状すらない。

3:かぜやインフルエンザにかかっても喘息増悪がない。

4:スポーツ(スキューバダイビング除く)を含め日常生活を普通に行える。

5:ピークフロー値を含めた肺機能が正常。

6:運動や冷気などの吸入により咳などのぜんそく症状誘発がないこと。

などです。早い話が、一年中、呼吸をするのに、呼吸していると

意識する必要のない状態を作ることです。

みなさんこんにちは!!

呼吸器専門医の石田一雄です。

さて、今日は、夕方から、夜勤のため静岡県まで東名で飛ばさないといけませんので、昼間に、小記事をと思います。

最近、ご高齢の患者さんで、肺炎で見える方がいらっしゃいますが、最近の検討では、高齢者肺炎の原因で最多であるのが、誤嚥性肺炎といって、特に、夜間就眠中に、唾液を気管支・肺に誤嚥して生じる肺炎が多いことがわかっいてます。

私たちの、口の中には無数の細菌がいます。ほとんどは、健康な状態なら無害なのですが、年をとって、唾の中にいる細菌が、肺に誤嚥されると、肺炎を起こすのです。

これを予防するには、寝る前の歯磨きと舌苔落としが大切です。歯垢、舌苔はともに、細菌の塊で、これらを、就眠前に除去するとたとえ就眠中に多少の唾の誤嚥があっても誤嚥性肺炎を予防できます。

とくに、脳梗塞を起こされたご高齢の方は、誤嚥性肺炎を起こしやすいのでご注意ください。、

皆さん、こんばんは!!呼吸器専門医の石田一雄です。さて、前回は、喘息患者さんのための環境設定法をお話ししましたが、今回のブログの内容は、喘息の薬物治療についてです。

オッと!その前に、環境対策の中で最重要項目である、寝具の管理については、今一度、復習をお願いします。

そもそも、我が国の高温多湿環境は、ダニの生育に最適で、通常の掃除だけでは、寝具の中には喘息発作が生じる充分な量のダニアレルゲンが蓄積されてしまいます。

このため、ダニアレルゲン対策の場所の順番は、まず、寝具!!を優先させてください。次に、寝室と居間の絨毯、ゴザ、畳を行うと良いです。


さて、まじめに普通の布団干し、シーツ替えをしても喘息の大きな原因のひとつであるダニは、排除できないため、ダニの性質を知った上での対応が必要です。

さて、ダニは、体の構造上水分が体外に出ていきやすいため、ダニを殺すためには、高温にして乾燥させる必要があります。このことを考えたうえで、下記の対策をお願いいたします。要点は、熱を加え乾燥させてダニを干からびさせて殺し、死骸はそのままにしない:死骸でもアレルギーのもとになりますので:で吸い取るという一連の作業を行うことです。


最重要の寝具の掃除は、最低週一回以上行うことが重要で、できれば週二回以上できたらよいのですが。具体的には、

1:布団カバーを丸洗い。(週一回以上)

2:布団は天日干し(梅雨時はふとん乾燥機を使いましょう)して、その後、ふとん表面を家庭用掃除機で約40~60秒(シングルサイズの場合)吸引してください(週一回以上)。ヘッドはゆっくり動かすことが大切です。あせって、ゴリゴリ動かさないでくださいね。

  掃除機で表面のダニやほこりを十分吸引することがここでは重要です。掃除機のヘッドは、専用のものが電気屋さんに売ってありますし、最近は、上等の掃除機は布団掃除用の専用ヘッドが付属しているのもありますね。

  

高密度線維性防ダニ布団カバーを使用すればなお良いです。


補:ベッドの天日干しは不可能ですので、ふとん乾燥機を利用してください。


それでは本題の、喘息の薬物療法についてです。

喘息は、気管支の慢性アレルギー炎症による病気であることがはっきりした1990年代からは、この炎症を抑えるため、吸入ステロイド薬という吸入して使用する薬が喘息治療の主役に躍り出ました。皮膚科の病気で、アトピー性皮膚炎や漆負けなどの接触性皮膚炎にはステロイドの塗り薬を使用しますが、気管支の内側の壁に空気中の異物が接触して生じる、いわば、気管支の内壁の接触性皮膚炎ともいえる喘息の治療に、気管支に直接吸い込むステロイドを開発したのはナイスアイディアではないでしょうか。

実は、1980年代には、吸入ステロイドが開発されていたのですが、初期の吸入ステロイドは今一つ効力が弱くすごくよく効くとまでの評判は得られませんでした。

1990年代になって、第二世代とも呼べる効力の強い吸入ステロイドが開発されてからいよいよ喘息治療の主役になっていくのです。

現在、日本で使用できる吸入ステロイド薬は、5種類を超えており、それぞれに特徴があるため、これらを上手に使い分けることで喘息の治療が容易になってきています。


本日は、時間の都合でここまでにさせてください。

それでは、また明日。






さて、先日は、喘息の正体についてお話ししました。

喘息の正体とは、気管支に起きる慢性のアレルギー性の炎症であることまでお話ししたと思います。


今回は、21世紀の喘息治療がどのように行われているかについてお話ししたと思います。まず、喘息が、例外を除けは、空気中の異物で生じる気管支のアレルギー性の炎症であることから、なるべく、空気中の異物、特に、ほこり、花粉、カビ、ダニなどを吸い込まないような環境設定をする必要があります。


一般的には、喘息患者さんの望ましい環境設定として、以下のことが推奨されています。

1:布製のソファーは、ハウスダストがたまるので、機会のある時に、合成皮   革や、皮革製のものに。

2:ふとんは、防ダニタイプ、高密度線維シーツで覆うなどしてふとんの中わたにダニやハウスダストが入らないように。

3:毛のあるペットは、飼わないように。

4:観葉植物などは、土にカビが生えるので室内にはおかない。

5:カーテンは、ほこりがつきやすいので、ブラインドに。

6:ぬいぐるみは、ホコリがたまるので禁止。

7:ほこりがつくので家具は、必要最小限にしてとびら付きに。

8:ほこりがたまるので床は、絨毯ではなく、フローリングに。

9:掃除機は、排気にハウスダストが出ないへパフィルターを使用したものがよい。

10:暖房器具は、燃料を燃焼させるタイプは、燃焼ガスがでるのでよくありません。避けるように。

11:洗濯物の室内干しはなるべく避けるのが、原則ですが、花粉症の時期は臨機応変に。

12:エアコンの内部は、カビが発生します。使用シーズン前に内部まで徹底的にクリーニングを(専門業者に依頼をしてください。)

13:タバコは絶対に回避してください。喫煙も不可、副流煙も不可です。


上記の環境設定をするうえで、具体的な掃除の方法としては以下があげられます、


1:掃除機(フィルターを通して排気するタイプ)かけは、できるだけ毎日(少なくても3日に一回)。一畳当たり、30秒以上かけて。

2:フローリングは、拭き掃除がよい。モップも可。

3:畳床のダニと寝具は相互汚染があるので、特に掃除機かけは注意が必要です。

4:寝具類の管理は喘息発作を予防する上で特に大切。

最低、一週間に一回は20秒/m2の時間をかけ、シーツを外して寝具両面を直接掃除機をかける。こまめなカバー替え、シーツ替えをすること。

ダニの通過できない高密度線維のカバー、シーツはより有効です。

5:電気の傘、タンスの天板なども年1回は徹底した拭き掃除をすること


補:エアコン内部は、黒カビがはえますので、使用するシーズン前には

  専門業者によるエアコン洗浄をしてください。


室内環境のダニ数は、管理の行き届かない部分での大増殖が認められるので、年に一回は大掃除が必要です。患者さん自身が行うときは、防塵マスクの着用を。


など、掃除の方法を具体的に述べました。

正直言うと、100%は、難しそうですが。

まず、喘息患者さん全てに、上記の環境設定をなるべく守ってもらうことが、治療の第一歩であり、基本中の基本です。


次回は、喘息の治療薬についてお話ししたと思います。