術後のベッド生活から車椅子、松葉杖ヘの移行には筋力があると有利という話をしました。
今回はその続きで・・・
リハビリ訓練では
筋力があると圧倒的に有利
というより 必須!
・・・という話です。
結論! 先に言っちゃうけど
筋力ないとリハビリ
機能回復出来ません!
以下
美しく、速く走れている人には
関係ない話だからスルーしてね。
速くなくてもフォーム気にしない人も
スルーでお願いします。
健康な時は、杖で体重支えて歩く生活は縁のない動作。
ウオーキングで杖(ストック)をついている人とか、トレランでストックを使っている人はいます。
でもストックには
松葉杖の様に体重を託しません。
骨切り手術後には必需品の松葉杖。
その松葉杖歩行では
リハビリが進むにつれて手術した脚に体重の1/3、1/2の荷重をかけて歩く訓練をしていきます。
このとき
支える脚(手術していない脚)には
片足立ちで支える筋力
が必要なのは当前です。
加えて手術した脚が
正しく動かせること!
この両者ができないとリハビリが次に進めません。
大学病院は二週間で退院させるので
リハビリは出来る範囲までで終わり
以降は他の病院へ転院して継続する
ことが多い様です。
一般的な入院期間は
大学病院2週間+転院2週間〜4週
位みたいです。
痛みがあると正常な動きができません。
身体は反射的に痛み防御行動します。
例えば、膝が痛くて足がまっすぐに出せないと外から回して足を出す
この時、大腿部もお尻周り、股関節も普段と違う筋肉を使っているということ。
これが代償運動です。
手術で痛みの原因が取り除かれたら
正常な動きに戻していくのがリハビリ。
その時には
ます正常な動きができる筋力が必要。
筋力があって初めて正しく脚が出せます。
代償運動を解消して正しい動きを取り戻すためには本来の筋肉(筋力)がないと出来ません。
そして
その筋肉に忘れている動きを思い出させることが重要です。
故障期間が長いほど正常な動き方を忘れています。
(変なクセがついている)
リハビリの課程で私は
指差し確認 と 目視確認 を必ず実施しています。
★指差し確認
・療法士さんがほぐしてくれた箇所
・力を入れている筋肉と緩めている筋肉
両方を必ず触って確認します。
タッピングとも似ているのかな。
もう一つは
★ 目 視
自分で見えない時はビデオで確認。
(普段のランでもビジュアル重視)
動画もコマ送りにして見たり
静止画にキャプチャーして見て
全体の動き、バランスを確認します。
見るのは脚だけじやないですからね。
肩、腰、足首、頭、全部です。
鏡も活用!
リハ室の40mトラックの約半周には姿見のようなミラーがあって、それを利用すれば自分のフォームが確認出来るので・・・
思い切り活用してました。
今回の手術後のベッド離脱から歩行までのリハビリ訓練について備忘録的に残しますので、良かったら参考にしてください。
●立位の姿勢で膝を曲げて脚を持ち上げる時にお尻が後ろに出る動作を真っ先に修正。
腰落ち、尻落ちの原因
ランやウオークで腰や尻が落ちる人は、この動きがあると思います。
カッコ悪いだけでなく走りのロスも大ですからね。
こういう細かい動作の修正が
その後のリハビリにも影響します。
●脚を挙上するときも、脚の付け根だけで持ち上げず四頭筋もしっかり使う。
膝に痛みがあると四頭筋に力が入らず付け根側だけで持ち上げています。
●歩行時で、着地から荷重していく時に、足の爪先側が少し内側に入る。
小指側に意識を持たせて親指側が早く落ちないようにする。
このあたりも膝が痛いのを庇って行っていた代償運動の1つです。
●横向きに寝て、脚を持ち上げて後方へ持って行く動作でも、爪先側が内側に入る動きが見られ、修正しました。
脚を持ち当てるときに、親指側を下げるのと、下げないのとでは使う筋肉が全く違います。
横になって実際にやってみるとすぐに実感できると思います。
正直、どれも本当に細かいことです。
療法士さんからは
「本当に細かい部分の修正です。」
「歩くのが精一杯の人には言わない
指摘です。」
と補足がありましたが。
さらに
「細かい点でも指摘したら直ぐに修正
出来るのが素晴らしい!」
というお褒めの言葉も。笑
前回(2019年11月)の両膝半月板の手術のあとも代償運動の解消には苦しめられました。
当初「普通に歩けるまで1ヵ月」は
転院してのリハビリを考えていました。
しかし
奇跡の速さ でリハビリが進み
術後二週間で全荷重OKが出ました。
手術前に考えていたより
3週間は先行していると思います。
これもひとえに
主治医👩マジック!
すご腕ブロック麻酔医師👨
リハビリチーム👨👨👨👩👩👩の連携
クラブの女性👩の献身的サポート
皆々様のおかげです!
そして
👨筋肉が付いていた身体と
すぐに言うことを聞いてくれる筋肉
たちにも感謝です。

