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フランス南部ガール県に残るローマ時代に作られた水道橋はあまりに有名である。
世界遺産にも登録されているこの橋こそ『ポン・デュ・ガール(Pont・du・Gard)』である。

2007年の夏、3年半に及ぶ大型プロジェクトを終えた私は、「プロジェクト完成記念と
自分へのご褒美、心身共にヘトヘトに疲れ切った癒しの旅」という目的で南フランスへ出か
けたのでした。

プロジェクトも最後の追い込みになると、寝食を忘れてのラストスパート。
その頃には常に私のデスクの傍らに、この旅行のパンフレットが置いてあり、南仏の旅行を
糧というかエネルギーにして働いてきました。

さてさて本題に戻って・・・
『水』が関係したプロジェクトでもあったので、今回の南フランスは「水にまつわる旅」を
テーマに旅のプランを立てました。
紀元前も現代も、人間に限らず全ての生物にとって、生きていく上で無くてはならない物が
『水』であり、その水を求めてローマ人たちは幾多の困難を乗り越えてきたのでした。

ところで・・・
なぜ、このような大きな水道橋が必要になったのか?
どうしてここまでして、この渓谷にこの橋を架ける必要があったのか?

それは後ほど、当ブログの中で紹介していくことにしましょう。

ポン・デュ・ガール水道橋は、ガルドン渓谷に架けられた導水路のための橋で、一つ当たりの
重さが平均6トンという石を積み上げて作られたこの橋の大きさは、全長275m、高さ49m
下段に6、中段に11、最上段に35ののアーチから構成されるアーチ型水道橋である。

最上階に深さ1.8mの導水路が設けられている。
導水路としては5世紀頃まで使用されていたらしいが、今はガイド付きでその部分を歩くこと
が出来る。

フランス国内でも有数な観光地になっており、世界中からの観光客を集めている。
しかしフランス国内でもっとも観光客を集める遺跡はローマ人によって作られたものである
ということが、ちょっと皮肉な気がした。