カルロ・ロヴェッリ氏の『時間は存在しない』を読もうと、年末の帰省時の荷物に入れておいたのですが、、、
時間は存在しないというより、
この本を読む時間が存在しない
と気づいた年始。
それでも先日、同氏によるこちらの著書↓も読んでみたのですが、
サラサラサラ〜っとしか読めず、浅ーーーい理解となりました。。。
もっとじっくり読みたかったな〜
そんな私が言うのもなんですが、息子には良質な本にたくさん出会ってほしいと心から願っています。
「しまつが大事」というのが口癖の、倹約家といってよいであろう両親のもとに育ちましたが、こと本に関しては不足を一切感じることのない環境で育てられたように思います。
そしてそんなバックグラウンドは私の人生をおおいに豊かにしてくれていると感じているので、息子にもできる限りの読書体験を与えたいと思っているのですが、、、
絵本は卒業したけど
文字びっしりの本はまだちょっと……
という年頃の子どもに適した本って見つけるのがなかなか大変ではないですか?
子どもにとって退屈な本を無理に押しつければ逆効果でしょうし……
そこで、同じように感じていらっしゃる方のご参考になればと、私が読み聞かせ用に選んで息子に好評だった本(息子は小学3年生ですがまだ就寝前の読み聞かせしてます!)、息子が自分で熱心に読んでいる本をご紹介させていただきます
読み聞かせによかった本
ミルキー杉山のシリーズ
探偵のミルキー杉山が事件を解決していくシリーズ。
第1巻の『もしかしたら名探偵』から昨年刊行された最新巻『あいがあれば名探偵』まで全22巻!
読みながら一緒に推理していくタイプのストーリーが各巻に3話ほど入っています。
絵の割合が高く、内容的にも平易なので、低学年から十分に楽しめると思いますよ。
ページ数のわりには読む量が少なくて済むし、テンポの良い1話完結型なので、読み聞かせ向きかと。
主人公・ミルキー杉山のファンでない限り(?)繰り返し読んで楽しむ類のお話では多分ないため、最初の巻以外はすべて図書館で借りてきました。
息子からいつも「早く次の巻借りてきて!」と言われていました〜。
ルドルフのシリーズ
飼い猫だった黒猫ルドルフが、ひょんなことから遠く離れた地までトラックで運ばれてしまい野良猫となったところから始まる物語。
最初の巻である『ルドルフとイッパイアッテナ』の「イッパイアッテナ」は、ルドルフにとって師匠ともいえる存在となるトラ猫の名前(だとルドルフが勘違いした言葉)です。
ネコ界のお話でありながら人間の読者も共感しながら楽しめるストーリー。
イッパイアッテナをはじめとした登場ネコたちが見せてくれる筋の通った生き様や信念、友だちとのつきあい方などを通じ、説教臭さを感じることなく「学び」を得られる内容となっているのも親にとっては嬉しいところです。
ひと晩で読み聞かせるのは到底無理なボリュームなので、何日かに分けて。
息子が夢中になっただけでなく、私も楽しみながら読めました。
2匹のヒキガエル・ウォートンとモートンのシリーズ
ヒキガエルの兄弟・ウォートンとモートンのお話。
1冊目のタイトルが『火曜日のごちそうはヒキガエル』とかなり衝撃的な感じですが、内容は普通に児童文学ですのでご安心を(笑)
全体としてはよくある感じの子ども向けストーリーですが、なぜか退屈しないのはイギリス文学ならではの“ひと捻り”がそこかしこに見られるからでしょうか?
息子は、2匹の食事風景の描写のところに来るといつも笑っています。(ヒキガエルの食事なので、献立がスゴイんです……)
息子が自分で読むのによかった本
鬼滅の刃のシリーズ
鬼滅といえばもちろんマンガですが、ノベライズもされています。
他にもあるようなのですが、こちらの集英社みらい文庫のものは総ルビが振られているので、小3の息子でも問題なく読めます!
そして実際、ものすごい集中度で読んでいました……!
ただし、話の筋が話の筋だけに、言葉の選び方も、漢字の使い方も手加減はされていません。
とはいえ、挿絵も結構ありますし、アニメで鬼滅を観ていればシーンが目に浮かぶでしょうからとっつきやすいはず。
「アニメで○○が言ってたこの言葉はこういう漢字で書くんだ!」という発見も多いかと想像されます。
そもそも鬼滅の世界観が無理というお子さんにはもちろんおすすめできませんが、興味はあるけどドロドロしたシーンが怖くて観られない(あるいは親として観せたくない)という場合、小説版なら大丈夫かもしれませんね!
3巻目が無限列車編。
たいした冊数にならないところも買いやすい♪
(下のリンクは1冊目↓)
昨夏には遊郭潜入大作戦編も刊行されています↓
ジュニア空想科学読本シリーズ
はじめにお伝えしておきます。
結構細かな字で、子ども向けに簡単な言葉を選ぶといったこともあえてされておらず、全体的に歯ごたえあります。
総ルビなので、漢字が読めないという問題こそ起こりませんが、もともと読書が苦手という子には厳しいかなと個人的には思います。
ですが、内容としては面白い!
アニメや童話に出てくるエピソードを大真面目に検証しており、興味をエネルギーにして読み進められれば読書力もかなりつくでしょうし、科学的好奇心も育めるのでは?と感じます。
タケコプターとか、かめはめ波とか、モンスターボールとか、小学生の好きそうなお題が盛りだくさん!
『シンデレラ』や『ウサギとカメ』といった童話ベースのものも。
一つ気になる点を挙げるとすれば、小3男児が必ずしも知っているとは限らないとお題(北斗の拳、進撃の巨人、フランダースの犬、こち亀、など)もいっぱいある点。
そういう意味ではほぼすべて知っている大人こそ読みたい本かも!?
24巻まで刊行されています!
子どもの心をふっかりと耕してくれ、生涯の宝となるであろう読書習慣が身につくかどうかは、子ども本人の嗜好にもよるので親がどうこうできるものではないのでしょう。
ですが、少なくとも環境を整えて促すことはできると思います。
「どんな本なら喜ぶかな?」とお悩みの親御さんのご参考になれば幸いです。
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ひるがえって私自身。これまでの人生の中で、ここ数年間の読書量は最低レベルです
なんかもう、自分の中身がスッカスカになってるような気がしてなりません。
こうしたいなとか、こうありたいなとか、そういった願望の実現の先延ばしが許されるほど若くはないとしみじみ感じることの多いこの頃。
「どんなに遅くなっても就寝前に本を読む」行を自らに課しました。(←修行感覚)
そう、私が私であるために……!