みなさん、こんにちは。
レゾナンスリーディング、渡邊康弘です。
 
本日の1冊は『誰もが学べる決断の技法』アニー・デュークさんが書かれた1冊になっております。 
ペンシルバニア大学で学んだ認知心理学and意思決定と人間行動研究を武器に活躍した
元世界的ポーカープレイヤーが明かす「優れた決断をくだす6つのステップ」。
 
 
まあ、長い帯に書かれてんですけども、推薦者には。 ペンシルバニア大学といえば、
今、この人ですね。『ギブアンドテイク』のアダム・グラント教授です。
グラント教授の推薦が乗っているだけでもいいですね。
 
このアニー・デュークさんはですね、なんと2012年までの引退までにポーカー、
大会で400万ドル稼いだそうです。
 
日本円で4億円ですね。賞金を獲得していると。 
現在は「Alliance for decision education」という非営利団体をとおして、
意思決定に関する教育を通じて、まあ生徒や学生を支援する。
彼らの生活を向上させるということを行っているというところです。
 
今、出版界では、結構「バイアス」ブームですね。 認知心理学のバイアスというところがですね。
いろんなところでもあの言われていて、バイアス本もいっぱい出てるんですけど、
まあ、正直ね言うと、内容を学べても、じゃあ実際それどういう風に生かしたりとか、
どういう風にその認知的なものを使って、本当に実生活に生かしているかというものってなかなかないんですよね。
 
理論ではいくらでも語れるんですけれども、 実際にそれを使ってですね。生き抜いたっていう人って結構少ないですよね。
 
今回のアニーさんはポーカーで実際に稼いだ人なので、すごく説得力がありますね。
私自身もね、すごく認知心理学、色々学んではいるもののやっぱりね、
この本を読んで改めて決断というのは「スキル」なんだな。スキルだから磨くことができる。
 
自分の直感が正しい時もあるし、でも直感だければ。 わかんない時があるので、
そういう時に自分がバイアスにいろんなバイアスに陥っているかって検証することも大事ですね。
 
日々の一日の中でですね、どういうような影響を受けているのかというのも把握できる。
素晴らしい1冊なんじゃないかなと言うふうに思っております。
 
個人的にはですね。本書の中でもですね、すごく使えるなと思ったのが。 プレモータムとっていう話がですねございまして。
 
この章の中で第8章でですね。 ネガティブもときには必要というところで目的までのですね。障害物をイメージするということですね。
 
まあ、この目的までの障害物を描くといいというのは、メンタルコントラスティングというですね。まあ、あのガブリエル・エッティンゲン教授ですね。ニューヨーク大学で心理学を教えるガブリエル・エッティンゲン教授が、もともと作った方法ですね。WOOPが有名なのは、このブログで語ってきましたね。
 
それに加えて、メンタルタイムトラベルという手法を組み合わせると効果的だともいっています。さらに、プレモータムという失敗までの過程を先に想像していくといいというんですね。それにバックキャストを組み合わせて、スキル(コントロールできるもの)と運(コントロールできないもの)を比べて、どうなるのか「決断の探求表」っていうのがすごく使えるなという印象でした。
 
他にも、非常に使えるんじゃないか、と感じる質問の流れ、どういう風に情報を与えていくのか、非常に勉強になりました。
この夏に、「意思決定力」を鍛えたい方にはお薦めの1冊となっております。
ぜひ書店で見かけたらですね。手にとって頂ければなと思います。