こんにちは、レゾナンスリーディング、

渡邊康弘です。

 

本日ご紹介の一冊はですね。

 

 

 

 

 

『無敵のマインドセット』という一冊です。

 

スタンフォード大学教育学部教授のジョー・ボアラーさんが書かれた一冊になっています。

教育学部の教授ということで今で世界で2億3000万人の生徒が参加する

非営利の学習リソースサイト youcubed のディレクターでもあるということですね。

オンライン大学講座のMOOCの数学教育カリキュラム製作の第一人者である。

 

 

 

 

 

 

本当に学習のスペシャリストが語ってくれているというような一冊になっています。

 

ではどういった人のための本かというと、

 

・算数が苦手

・学習が苦手

・理系ではない

 

私たちはどうしても、学習に対する悩みを持っています。

そして、それはもうどうするものができないものだと思い込んでしまっているけれど、

実際のところ、努力の仕方次第で、いかようにもなることを示している一冊です。

 

まさに「リミットレス」。

 

リミットレス、可能性が無限大に存在するようということですね、

語ってくれている一冊です。

 

本書のリソースは、キャロル・ドゥエックに、

アンダースエリクソン、ショーン・エイカー、シアン・バイロック。

この名前みただけでも、いい参考文献を使っているなぁというのがわかります。

 

この本に載っている情報というのは非常に価値あるリソースになっているなという印象。

 

では、リミットレスマインドを作るには、どうすればいいのか?

6つのステップを語っています。

 

1.「天賦の才はない」と知る

2.間違えたときこそチャンス

3.有害な思い込みを捨てる

4.多次元アプローチで視野を広げる

5.スピードや暗記を重要視せず、柔軟な思考を

6.人とつながり、考えを共有する

 

本書の中でも心に響いたポイントは、

 

 

時間を計る計算テストを与えられたストレスで生徒のワーキングメモリは

損なわれ、かえって計算ができなくなるということだ。

 

近年、ローラン・シュヴァルツやマリアム・ミルザハニといった、

フィールズ賞の受賞者を含む世界有数の数学者7人が、

数学に対する反応のスピードが遅いことを公然としている。

 

医師のノーマン・ドイジによると、何かを素早く学習するときは、

既存の神経回路が強化されている。

 

スピード重視の学習が与えるダメージの1つは、ゆっくり時間をかける学習者が、

素早く作業する学習者と自分を比べてしまい、作業中の課題に向いていないと感じてしまうことだ。

 

 

このスピードに関してですね。

 

この本の残念なところは、このスピードに関して、もっと論じてほしかったのですが、

残念ながら、この点は、こういう事例もありますぐらいで終わってしまっていて、

論証できていないところが残念。

 

ただ、なるほどなぁ、そうだよね。確かに。ということも多かったので、

一度手に取ってみることをおすすめな一冊です^^