こんにちは、レゾナンスリーディング、
渡邊康弘です。
 
本日の一冊は、デビッド・A・シンクレア教授の
『ライフスパン 老いなき世界』です。
 

 

 

本書では、最先端科学とテクノロジーを用いて、
老化のメカニズムを解き明かしている一冊です。
 
デビッド・シンクレア教授は、NMN研究の世界的権威者。
日本では、2015年に、NHKの番組
「NEXT WORLD」で、生後2年(ヒト年齢約60歳)のマウスにNMNを1週間投与したら、
生後6ヶ月(ヒト年齢約20歳)の運動能力、外観、活動レベル、細胞活性レベル他まで若返ったと、
紹介されており、知っている人もいるかもしれない。
 
本書は、本文491ページに加え、参考文献リスト98ページと
老化に関する大作になっていますが、
多くの人にとって、前半部分だけで心の折れる内容になっていることでしょう。
 
DNAや、テロメア、これまでの老化現象。
老化がなぜ起こるのか?
第一章は、私たちは老化について何を知っているのか?が書かれています。
第二章は、現在視点で、いま何を学びつつあるのか?
第三章は、これから起こる科学技術。人口増減、築くべき未来が描かれています。
 
では、最終的にこれらを踏まえて、私たちがいま何をできるのか?
博士が実際に行っているものをみると案外シンプルです。
 
・あなたのすべきことがこれと同じとは限らない
・私がそうしているのが、正しいのどうか私にはわkらない。
・人間を対象にした臨床試験が現在進行中であるものの、厳密で長期的な臨床試験がなされた
 老化の治療法や療法は1つも存在しない
 
こう博士自身描いたうえで、博士はこのようなことをやっているとのことだ。
 
・NMN1グラム、レスペラトロール1グラム、メトホルミン1グラム、毎朝摂取する
・ビタミンDおよびK2の1日推奨量を摂取し、8.3ミリグラムのアスピリンを服用する
・砂糖、パン、パスタの摂取量をできるだけ少なくする。デザートを食べるのは40歳でやめたが
 こっそり味見することがある
・1日のどれか1食を抜くか、少なくとも少量に抑えるようにする
・数か月に一度血液を採取し、バイオマーカーについて分析する
・毎日できるだけ歩くことを心掛ける
・植物をたくさん摂取し、ほかの哺乳類を口にするのはなるべく避けるようにしている
・タバコは吸わない。電子レンジにかけたプラスチックやレントゲンやCTスキャンを避ける
・日中と就寝時は涼しい場所にいるようにする
・健康寿命を延ばすうえで最適の範囲内にBMIを保つことを目指している
 
NMNは、老化に効果があるとされているものの
日本ではまだまだ高価で、その信ぴょう性には疑問があるとされている。
ただ、そのほかのことはいますぐにもできることばかりなので、
さっそく実践してもいいと思う。