こんにちは、速読を超えた加速楽手法

レゾナンスリーディング

渡邊康弘です。

 

リモート、テレワーク時代に備えて

いま一度、時間術をブラッシュアップしています。

 

本日、紹介の一冊は、

世界的ベストセラーそして、元副大統領補佐官

ダニエル・ピンク氏の最新作。

 

 

心に響いたポイント 2020/3/30

 

 

1日における変動―ピーク、谷、回復―は同じだった。

 

体内時計は、生物が適正に機能するために重要な役割を果たしている。

実は体内時計は、全生物の日々のバックビートを定める。

概日リズム(サーカディアン)を統率しているのだ。

 

脳の中心より下にある視床下部に位置する、米粒ほどの大きさの、

視交叉上核(SCN)と呼ばれる約2万個の細胞群がわたしたちにとって

体内ビッグバンにあたる。

SCNが体温をコントロールし、ホルモンを調節し、夜眠りについて

朝目覚めるというリズムをつくるのに役立っている。

SCNが司る1日は、地球が1回自転するよりも少し長く、約24時間11分である。

 

良い朝を迎えるための4つのアドバイス

1.目覚めたらコップ1杯の水を飲む

2.起き抜けにコーヒーを飲んではいけない。

朝のコーヒーの好ましい飲み方は、起床して1時間か1時間半後に、最初の一杯を飲むこと。

その頃にはコルチゾールの分泌はピークに達し、カフェインが効果を発揮できる。

午後に頭をすっきりさせたい場合、コルチゾールの分泌が再び減少する

午後2時から午後4時の間ぐらいに、コーヒーを飲むといいだろう。

3.朝日を浴びる

4.セラピーは午前中に行う。

 

リフレッシュ休憩の5つのポイント

1.何もしないよりも何かした方がいい

2.動かないよりも動いた方がいい

3.1人で過ごすよりも誰かと過ごしたほうがいい

4.屋内よりも屋外で過ごした方がいい

5.中途半端に離れるよりも完全に離れていたほうがいい

 

再スタートのタイミングは1年で86日!

・月の初日 12

・月曜日 52

・春夏秋冬の最初の日 4

・母国の独立記念日または建国記念日 1

・宗教関連の重要な休日 1

・自分の誕生日 1

・大事な人の誕生日 1

・学校の始業式 2

・転職の初日 1

・卒業式の翌日 1

・休暇明け 2

・結婚記念日、初デート記念日、離婚記念日 3

・就職記念日、市民権取得の記念日、ペットが家に来た日、卒業記念日 4

・本書を読み終えた日 1

 

中年のスランプに立ち向かう5つの方法

1.目標に優先順位をつける(バフェットのテクニック)

ステップ1 残りの人生でもっとも成し遂げたい25の目標を書き出すこと

ステップ2 そのリストを検証して、間違いなく最優先の5つに〇をつける。

ステップ3 その上位5つの目標をどうしたら達成できるのか、ただちに計画を立てる。

残りの20に関しては、捨てるか、避ける。

2.ミッドキャリア層のためのメンターシップを導入する

3.ポジティブな出来事を頭の中から取り除く

4.自分を思いやる(セルフ・コンパッション)短い文章を書く

5.待つ

 

仕事のある日

 仕事の最後の5分間を用いて、1日の締めくくりを充実させるために小さな行動を意図的にとる。

1.2~3分、時間をとって、その日の朝からなし遂げたことを書き出す。

 進歩は日々の仕事における最大の動機づけである。

 達成したことを記録して1日を終えればその日1日をもっと肯定的にエンコードできる

2.やはり2~3分かけて翌日の計画を立てる。

 この作業をすることで、その日に区切りをつけることができ、翌日のエネルギーとなる。

3.もう数分の余裕があるなら、誰かに感謝の気持ちをメールで送ろう。

 

UCLAの経済学者、M・キース・チェンは、言語と経済行動の関係を探った一人である。

チェンは、人の話す言語がこうした行動を引き起こすとは結論づけなかった。

そのため、言語が思考を、ひいては行為を形成するのか、言語学の分野ではいまだに議論を読んでいる。

そうはいうものの、未来が現状および現在の自分と緊密に結びついていると感じるとき、

わたしたちはより効率的に計画を立て、責任をとる行動をするということが、その他の研究から判明している

 

高齢化した自分のイメージを写真で見せると、貯蓄する傾向が強まる。

 

年ごとではなく、日々などの、小さな時間単位で将来を思い描くだけで、

「未来の自分を身近に感じ、現在の自分と未来の自分は違う自分だと考えないようになる」ことも、研究から明らかになった。

 

「ありふれた日々を記録することにより、現在を未来へのプレゼントにできる」と

研究者は述べている。

 

読み直してみると、本書から、知らず知らずのうちに影響を受けていたことに気づく。

いまのコーヒーの飲み方も、朝日にあたることを増やしたのも、運動をし始めたのも、

みんな本書。サーディカアン型にして、日々のスケジュールも、

一日の終わりのワークも、知らず知らずに、、、、、

 

いやぁ、びっくりしました。

めちゃくちゃおすすめ!!

 

 

 

下記は、最初に読んだときの2018年の過去記事

 

 

 

 

ピンク氏は、私が神田さんの元で働いていたとき、

ピンク氏の著作がきっかけで日本に来日するきっかけに関わり、

そのころを非常に懐かしく感じます。

 

2013年ですから、もう7年も前になるんですね。

 

その当時、神田さんから連絡入り、

新しい表参道アクションセンターの
1階の会議室の名称を、ルームA、B、Cから、
Attuned、Buoyant、Clearに変更するように指示がありました。
Attun・・・あっ!まさか、これは。

その瞬間、神田が日本にピンク氏を招へいする想いと
意義の深さを改めて感じ取ったのです。

ダニエル・ピンク氏の魅力。

 

それははいったいなんでしょうか?
 

ピンク氏のTEDの 「やる気に関する驚きの科学」を見れば、
そのユーモアな話とエスプリに富んだロジックある話。
そして、人を魅了する雰囲気、語りがあるのがわかります。
http://www.ted.com/talks/lang/ja/dan_pink_on_motivation.html

しかし、それだけなのでしょうか?
神田さんは、ピンク氏の『TO SELL IS HUMAN』(邦訳:人を動かす新たな3原則)の
巻末に訳者解説として「3年後のあなたを、本書が創る理由」を載せました。

この解説では、冒頭で村上春樹氏とピンク氏の共通点として、
読者の関心を深くとらえる理由として、
「未来を創る力」があると語っていました。

そして、過去のピンク氏の作品をもとに3年後、
どのような出来事が社会で起きたのか語りながら、
ベストセラー書の影響力、時代の変化を加速させる事実について書いています。

たとえば、2002年の『フリーエージェン社会の到来』では、
「会社にとらわれない生き方」が主張され、
その3年後にはIT企業をモデルとした企業バブルが到来しました。

その次の2006年の『ハイ・コンセプト』では、
「ロジカル思考だけでなく、クリエイティブな思考へ」が主張され、
マインドマップ、デザイン思考をはじめとしたアイデア拡散型の会議や
ファシリテーションが注目されはじめました。

さらに、2010年の『モチベーション3.0』では、
「金銭的報酬よりも精神的報酬が実は大切であること」が主張され、
エリートが大企業の社長を目指すよりも、非営利団体でリーダーシップを発揮。

そして、2013の『人を動かす、新たな3原則』では、
「誰もがセールスをする時代となったこと」が主張され、
おそらく、企業名や肩書きによる影響力の終焉。
 

個人の名前で応援される人が社会的リーダーとなり、
それが収入と直結するのではないかと神田さんは推察していました。

 

いまは、土の時代から風の時代へと変わっていく時代。

ピンク氏の予測はまさに的中しており、

個人がジブンの能力を見出し、それをビジネスにしていく時代です。


2013年に来日したピンク氏を間近に見て、
私は、「未来を創る力」はいったいどこから来るのか?

その本質に生で触れることができました。

「未来を創る力」
それは、良質な「問い」なのではないでしょうか?。

こう断言するのも、ピンク氏のこれまでの著作を拝見し、

そして、直に触れたことからです。

「いったい、これだけのベストセラーを生み出し、
社会をも影響力をもたらす秘密は、どこにあるのか?」

そこで、改めて浮かんできたこと、
それは、すべての著書に共通していたものでした。

いずれの著書でも最後の最後で
人生を突き動かす良質な問いが書かれていたのです。

しかも、記憶に深く残る「問い」かけなのです。

ナンシー・デュアルテは著書『Resonate』(邦訳:ザ・プレゼンテーション)で、
プレゼンテーションの極意としてS.T.A.R momentと説明しています。
このS.T.A.Rとは、Something They’ll Always Rememberの略で、
一度体感してしまったもう忘れられない、瞬間のことを指しています。

まさに、ピンク氏の魅力というのは、
記憶に粘りつく「問い」にあるのではないでしょうか?

それでは、これまでのピンク氏の書籍の最後の問いかけを見てみましょう。

『ハイ・コンセプト』p346より
これからの成功者と脱落者を分ける3つの「自問」
1.この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか?
2.この仕事は、コンピューターならもっと速くやれるだろうか?
3.自分が提供しているものは、豊かな時代の非物質的で超越した欲望を満足させるだろうか?

『モチベーション3.0』p284~287
ディスカッションに役立つ20の質問から最後の質問より
20.自分に本当に意欲を起こさせるものは何だろうか?
先週のことを思い出してみよう。その168時間のうち、

どのくらいの時間をそのような活動に費やしただろうか?もっとその時間を増やせるだろうか?

『人を動かす 新たな3原則』p248より
二つの問いをいつも投げかけて答えること
1.自分の売り込むものを相手が受け入れると承諾した場合、その人の人生は向上するだろうか?
2.このやり取りを終えたとき、世界は当初よりよいところになるだろうか?

いかがでしょうか?
ピンク氏の「問い」に触れた瞬間、まるで
自分が解放され未来へと続く一歩を歩み始めているようではないでしょうか?
 

そして、このピンク氏がいきたった、

最新作のテーマが、「WHEN」。

最適なタイミングとは何か?です。

 

 

 

本書の冒頭で、ピンク氏は、

タイミングがすべてだと誰もが知っていますが、

タイミングについて、私は知らないといっています。

 

そのタイミングとは実は科学であることを本書では説明してくれています。

 

そして、この本では新たな試みをしているのです。

それは、これまで多くの本の「HOW TO」本というテーマから

「WHEN TO」本という移行。

 

「いつすべきかを手引きする」本。

 

この新たな試みで、「タイミング」本という新たな世界へと導きます。

 

=心に響いたポイント============

 

 

晴れた朝に葉が開き、火が落ちる頃になると葉が閉じる。を発見し、

彼のなかに疑問が湧き上がった。

この植物はいかにして周囲の状況を感知するのだろうか?

 

朝一番に行なわれた収支報告は、かなり楽観的で

ポジティブであることが判明した。

だが、時間がたつにつれ、「ネガティブで決然としなくなった。」。

昼食頃になると、雰囲気は少し上向きになった。

 

しかし、午後になると、ネガティブなムードが再び色濃くなり、

それがようやく回復したのは、株式市場の取引が終了したあとだった。

 

1つ目は、人間の認知能力は、1日中同じ状態でないということ

 

2つ目は、この日々の変動は予想以上に大きいということ

 

3つ目は、私たちのパフォーマンスには、その作業の内容が関係するということ

 

著作中のクリエイターの約62%が、

ピーク・谷・回復のパターンだった。

 

つまり。午前中に集中して仕事し、

次にまったく仕事をしない時間を過ごし、そのあと、

さほど負担のかからない仕事を短時間集中で行っていた。

 

リフレッシュ休憩の5つのポイント

1.何もしないよりも何かした方がいい

2.動かないよりも動いた方がいい

3.1人で過ごすよりも誰かと過ごしたほうがいい

4.屋内よりも屋外で過ごした方がいい

5.中途半端に離れるよりも完全に離れていたほうがいい

 

デスク・ランチが仕事の質を下げる

 

カフェインと昼寝のグループの成績は、

ほかの2つのグループの成績をやすやすと上回った。

 

カフェインが血流にのるまでには約25分間かかるので、

ちょうど昼寝を終える頃に、このグループはカフェインによって

再び調子が上向いたのだ。

 

再スタートのタイミングは1年で86日!

 

言語が思考を、ひいては行為を形成するのか、

言語学の分野ではいまだに議論を読んでいる。

 

そうはいうものの、未来が現状および現在の自分と緊密に結びついていると

感じるとき、わたしたちはより効率的に計画を立て、責任をとる行動をするということが、

その他の研究から判明している

 

 

 

いやぁ、やはりピンク氏の本は非常にいいですね。

何より、最後がカッコイイ。

いままでとは異なり、

 

I used to believe that       . Now I believe that

 

と本書で書いて、まとめている。

 

以前は、1日の波を無視するほうがいいと思っていた。

今では、波に乗ったほうがいいと思っている。

 

以前は、ランチ休憩をとったり、仮眠をしたり、

散歩したりなどは優雅な過ごしかだと思っていた。

今では、必要なことだと思っている。

 

中略

 

以前は、中間地点は重要ではないと思っていた。

それどころか、たいていはその存在すら失念していた。

今では、人間のふるまいや世の中の動きについて、中間地点は

その根本的なところを物語ると思っている。

 

中略

 

以前は、他人と同調することは単に機械的なプロセスだと思っていた。

今では、同調には帰属意識が必要であり、目的意識を抱くに値し、

わたしたちの本質の一部を明らかにするものだと思っている。

 

以前は、タイミングがすべてだと思っていた。

今では、すべてがタイミング次第だと思っている。

 

素晴らしい一冊。

 

 

 

 

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