こんにちは、レゾナンスリーディング、

渡邊康弘です。

 

こんなにドキドキしながら、

読むのは今年に入って何冊目だろう。

 

久しぶりの感覚で、ほんと、心臓の鼓動を

感じながら、読んだのが、本日の一冊!

 

『NINE ABOUT WORK 仕事に関する9つの嘘』

 

 

 

著者は、ギャラップ社とのストレングス・ファインダーで、

世界的な著名なマーカス・バッキンガム。

人の強みを解き放ち、パフォーマンスを高め、

未来の仕事のあり方を示すことに全力を尽くしている。

世界に最も影響力の経営思想家にも選ばれており、

世界的研究者、思想リーダーであることは多くの人が知っていることだろう。

 

今作でも、その研究者として洞察力は健在で、

面白い切り口で、これまでの働く常識を悉く打ち砕いてくれるのが、

爽快だった。

 

本書は、アフターコロナ後の働き方、あり方の指針のなる一冊。

目を通していて、読んで、損のない素晴らしい一冊だ!!

 

本書では、仕事に関する9つの嘘を取り上げている。

 

その嘘とは、

1.「どの会社」で働くかが大事

2.「最高の計画」があれば勝てる

3.最高の企業は「目標」を連鎖させる

4.最高の人材は「オールラウンダー」である

5.人は「フィードバック」を求めている

6.人は「他人」を正しく評価できる

7.人にはポテンシャルがある

8.ワークライフバランスが何よりも大事だ

9.「リーダーシップ」というものがある

 

この9つ。この9つは大手企業であれば、働く基本。

働く指標になっているのは明らかだが、真実は違う。

 

それでは、どのようなことなのか、まとめてみた!

 

 

1.「どの会社」で働くかが大事はウソ!

 

まず、1.「どの会社」で働くかが大事。

これは、多くの部分でいわれる。新卒や中途採用。

新卒サイトや転職サイトでも、どの会社で働くかが重要であることは伝えられる。

 

しかし、パンフレット、会社案内とは現実は違う。

さらに「働きがいランキング」ではよくわからないし、

企業文化という名の存在しないものが、良いイメージで広がっている。

 

大事なのは、チームであると、マーカス・バッキンガムはいう。

チームのおかげで、ものごとがわかりやすくなる。

どこに集中すべきか、何をすべきが見えやすくなる。

チームが個人の居場所を創る。

 

チームとは、自分一人ではなしえない何かのために、一人ひとりの際立った貢献を活用する。

 

「どのチーム」で働くかが本当は大事なのだ。

 

 

2.「最高の計画」があれば勝てるはウソ!

 

 

会議の議題の多くは、最高の計画づくりだ。

目標、目的、企業の方針。

未来を予測し、その未来が訪れる前提に計画を立てる。

 

しかしどうだろうか?

その計画は本当に現実になるのだろうか?

答えはノーだ。大抵の計画は、すぐに変更される。

 

人は不思議なもので、直近に起きた「近過去」を未来にも

起きると考えてしまう。

でも、そうはならない。ではどうすればよいのだろうか?

 

これまでの歴史をみれば、明らかだ。

情報制したものが勝ってきた。

 

情報を組織全体にできるだけ速く行き渡らせること

そして、迅速で決め細かな「自発的対応」をうながしているシステムが、

勝ってきたのだ。

 

そのためには、

1.できる限りの多くの情報を解放する

2.チームメンバーを注意深く観察し、彼らがどのデータを役立つと感じるか知る。

どうやってデータを正確にするか、つまりどうやってノイズからシグナルを抽出するか

3.データの意味づけはチームメンバーに任せよう

 

「最高の情報」があれば勝てる

 

 

3.最高の企業は「目標」を連鎖させるはウソ!

 

企業にはたくさんの目標がある。

目標設定法だけでも、SMART、BHAG、KPI、OKR。

新しい目標設定を作っては、連鎖させようとがんばっている。

しかし無理な目標は、不正、隠ぺいをもたらすだけ。

 

大事なことは、目標が役に立つかどうか、

あなたがより大きな貢献をする助けになるかどうかを

判断する唯一の基準は、あなたが自発的に設定したかどうか?

 

意味と目的がわかれば人は動く

 

最高の企業は「意味」を連鎖させる

 

 

 

4.最高の人材は「オールラウンダー」であるはウソ!

 

私たちは、どうしても、最高の人材になろうとして、

弱点を埋めて、オールラウンダーになろうとする。

 

でも、これは大きな誤りだ。

最高の人材は「尖っている」。

「尖っている」個性を寄せ集めたチームが強い。

 

 

5.人は「フィードバック」を求めているはウソ!

 

人は「フィードバック」を求めていると思われているが、

実際、人は「注目」を求めている。

 

最近では疫学や計量心理学、統計学などの分野で、

心臓病と鬱、自殺のずば抜けて強力な予測因子として、孤独が特定されている。

人間は他人から注目されないと弱る生き物なのだ。

 

安心でき、批判を受けない環境で注目を注がれれば、

人は自然とそこにとどまり、楽しんで働こうとする。

 

チームの好業績を生み出すうえで、ポジティブな注目はネガティブな注目の30倍も効果がある。

 

ポジティブ対ネガティブの理想的な比率は3対1から5体1程度、

つまりネガティブなフィードバック1回につき、強みに注目する

フィードバックを3回から5回。

 

それでも、人はいくら指摘されても、助言されても伸びない。

人は、誰かにアドバイスをすることを好むが、実際にそのアドバイスは無駄になることが多い。

 

人は自らひらめき、考えないと結局成長しないのだ。

 

ひらめきが、意味づけを助け、目の前の課題を見るレンズとなり、前進を導く指針になる。

このひらめきこそが学習であり、それは外側から促すことはできても、

内側からしか生み出すことはできない。

 

相談を受けたら、次の三つを一緒にやろう

1.「今、うまくいっていること」を3つ挙げさせる

2.「過去」に同じようなことがあったか探す

3.「何をやる必要があるだろう?」と確認する

 

 

6.人は「他人」を正しく評価できるはウソ!

 

企業の中では、人事評価、365度評価、評価、評価、評価だが、

残念なことに、私たちは客観的に評価することは難しい。

誰を評価しているのかわからないようなスコアを生み出してしまうのだ。

 

代わりに、人は「自分の経験」なら正しく評価できる。

「もし○○なら、自分はどうするか」こうした評価法は機能する。

 

「もし誰かが何かをしたらあなたはどう反応しますか?」

 

 

 

7.人にはポテンシャルがあるはウソ!

 

人には、ポテンシャルがあるとするが、将来はわからないため、

そのポテンシャルはかなりあやしい。

 

「人となり×実績=モメンタム」はある。

 

 

8.ワークライフバランスが何よりも大事だはウソ!

 

ワークライフバランスを目指すよりも、仕事に愛を見つけることが何よりも大切だ

 

その愛は、20%以上あればいい。

 

メイヨークリニックは、仕事への愛がおよぼす力を数値化することに成功した。

勤務時間の20%以上を愛する仕事に費やしていると報告した医師は

燃え尽きのリスクが著しく低かった。

 

多くの人は、仕事を与えられるものだと思っている。

でも、自分にあった仕事は与えられるものではなく、つくるものだ。

 

自分に適した仕事、自分の理想の仕事、自分が愛せる仕事というのは、

与えられるんじゃない。自分でつくるものだ。

 

 

9.「リーダーシップ」というものがあるはウソ!

 

私たちはどうしても、リーダーシップというのは、スキルである思われる。

でも、これは違う。スキルでは、ひっぱれない。

 

私たちは「尖り」についていくのだ。

「人を導くこと」と「人についていくこと」は、抽象概念ではない。

それは人と人との交流であり、人間関係である。

そしてこれらを結びつける感情的つながりと信頼、愛はすべての人間関係の共通項なのだ。

 

 

 

いかがだっただろうか?

 

本書は、このアフターコロナというタイミングで、

働き方を考える、最良の一冊だ。

 

これまでの働き方、仕事に対する考えは大部分が違っていた。

それも、ストレングスファインダーのマーカス・バッキンガムがいうのであるから、

間違いないことだ。

 

ぜひ、本書を通して、あなたの仕事のあり方を見つめ直してほしい。

 

おすすめの一冊だ!

 

 

 

 

 

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9月以降になりそうです。

 

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