こんにちは、レゾナンスリーディング、
渡邊康弘です。
私も今年も大量の本を読んできておりますが、
やっぱり、昨年の名著、ベスト書といえば、
この本しかないでしょう。
脳科学の先端をいくワシントン大学の教授と
ワシントン州の学習塾を経営している二人が描いた
『セルフドリブン・チャイルド』。
正直、この本、ブログやサイト、コミュニティで紹介して
売れに売れ、入手困難になっていたのです。
しかも、増刷する気配が一向になし、一時期1万円近くして、
中古でも5000円台。。。涙。
その本がついに、増刷ですから!!これは嬉しい!
(オンラインサロンメンバーのNさん教えていただきありがとうございます。)
2019年の三月にもアップしましたが、
やはり本書は年間通して、最も優れた一冊でした。
この本ほんと、なにがいいって、
とにかく、エビデンスがびっしりしていること。
これ一冊で、すごい脳科学は学べるし、
子どもに、どういう教育をしていけばいいのか?
それがわかってしまう名著です。
著者のウィリアム・スティクスラッド教授は、
ワシントン大学医学部教授。
ワシントン大学といえば、デフォルトモードネットワークで知られる
マーカス・レイクル教授の大学。
当然ながら、このDMNの内容もしっかり載っていました。
脳科学のなかでも、この分野で先端を走っています。
さらに、もう一人のネッド・ジョンソン氏は、
ワシントンDCの個別指導塾 プレップマターズの創設者。
このプレップマターズは優れた進学率を誇っていて、
学問と実務の二人が組んだ優れた一冊なのです。
だから、読んでみて、んん、???
これどういうこと、というのがなく、、、、
実証済みの内容が書かれているので、
再現性が高いのがうれしいところ。
すぐに使える部分が多いのです。
それでは、本書のレゾナンス、
心に響いたポイントをみていこう。
健全な「コントロール感」は、私たちが子どもに臨むほとんどすべてのこと
体と精神の健康、学業の成功、幸福 に関連している。
脳の主要な4つのシステムが、健全な「コントロール感」を発達させ、維持する
すなわち、「実行制御」、「ストレス反応」、「モチベーション」、「安静状態」だ。
「デフォルト・モード・ネットワーク」の機能が理解されるようになったのは、最近。
脳のエネルギーの60から80%を使うことから非常に重要なものだと考えられている。
私たちは、待合室に座っていたり、夕食後に、くつろいだりして、読書やテレビから離れているとき、デフォルト・モード・ネットワークは未来の計画をたて、過去の情報を整理している。
つまり、人生を処理しているのだ。
1.子どもの意思に反して何かをやらせることはできない。
2.子どもがしたくないことを、したいと思わせることはできない
3.子どもがしたいことを、したくないと思わせることはできない
4.少なくともいまは、子どもがしたいこと、したくないことをそのままにしておいて問題ない。
私たちが正しい6つの理由
1.科学的根拠がある
2.子どもは親の言いなりになる身代わりではない
3.子どもに「コントロール感」を与えることは、意思決定の能力や、学習中のスキルを使いこなす能力を育む唯一の方法である。
4.親がいつも最善のことを知っているわけではない
5.子どもはやればできる、本当に
6.優れた意思決定には「心の知能が必要」。子どもは自分にとって重要なことを学ばなければならない。
睡眠は学習にとって重要である。
四時間眠った生徒に八時間教えるより、八時間眠った生徒に四時間教えるほうがはるかに効率がいい
テクノロジーのおかげで、現代の子どもは、視覚映像の優れた記憶力と、デジタル世界を読み解いて進んでいく方法を実践的に学ぶ能力を持っている。
デジタル情報に浸りつづけたことで、子どもは視覚情報の処理の仕方だけでなく、本の読み方さえ変えてしまった。
読書はかつて直線的に進むものだった。気をそらさず一行ずつ、一ページずつ読んでいく。
しかしいま、コンピューターに多く時間を費やす人は、読み方が異なる。
キーワードを探して結びつけていく、いわゆる拾い読みだ。
目標達成を視覚化することの効果については、多くの文献がある。
脳は現実の経験と、鮮明に想像した経験を区別できないのだ。
いやぁ、エビデンスに優れた学習本はしびれますね。
私にとっては、ほとんどが知っているエビデンスでしたが、
このようにつながって見せられるとなるほどなぁ、といろいろ気づきつながりました。
本書は再現性高い本なので、お子さんの教育を
どうされるのか、迷われている方は一読の価値があります。
おすすめです。
あわせて私の本もぜひ!!