こんにちは、レゾナンスリーディング、
渡邊康弘です。
 
この自粛は、家にこもり、おいしいものを食べてばかり。
UberEatsや、出前館などのデリバリーはもちろん、
自炊をされている方も多いと思います。
 
おいしいご飯をたべた後はやはり気になるのは体重。
そろそろ、運動不足。
身体を動かさなきゃと思うものの、
やっぱり、運動って、ちょっと遠い存在。
そんな方も多いんじゃないでしょうか?
 
本日の一冊は、思わず読むだけで、運動早くしなきゃ。
そんなやる気の源になる一冊。
 
『スタンフォード式 人生を変える運動の科学』です。
 
著者のケリー・マクゴニガル教授といえば、スタンフォード大学の心理学の先生で知られ、
日本でも、自分を変える教室や、ストレスを力に変える教科書など、大ヒットになりました。
そのケリー教授が、意志力、ストレス、そして、
今回テーマに挙げたのが「運動」でした。

 

人はなぜ、運動をするのか?

運動をすると、なぜ、人は幸せになるのか?

人間性とはなにか?

 

「運動」のフォーカスすることによって、

人間ってなんて素晴らしい、そして、運動しようって

思える一冊です。

 

それでは、本書の心に響いたポイントをみていきましょう。

 

 

生物学者のデニス・ブランブルと古人類学者のダニエル・リーバーマンは、、、

 

脳内科学物質の作用によって走ることに喜びを感じる状態は、

原始人たちが狩猟や採集に励むための報酬として役立っていたらしい

 

進化の過程で人類が生き延びたのは、

体を動かすことで快感を得られたせい

 

諦めずにがんばる経験をすることで、つらい瞬間にも意味を見出し、

やりがいを感じる。

あまり注目をされていはいないが、それこそが持久力がもたらす高揚感にともなう、

もっとも持続的な副次効果であり、自分はつらいときも諦めずにがんばれる人間だ。

 

偏桃体や前頭前皮質など、ストレス反応をつかさどる脳の領域には、

内因性カンナビノイドの受容体が数多く存在する。

内因性カンナビノイドの分子が受容体と結合すると、不安が緩和され、

充足感が得られる。また内因性カンナビノイドは報酬系のドーパミンを増やすため、

楽観的な気分になる。

 

人類学者のハーマン・ポンツァー

分かち合いが上手な集団は、生き残る可能性が高まった。

 

運動不足の成人が高強度のトレーニングを始めた場合も、

だんだん楽しくなっていき、6週間後にもっとも楽しくなる。

 

25件のランダム化臨床試験をまとめたメタアナリシスは、大うつ病性障害の

人々に対し、運動はかなり優位な効果が認められると結論づけた。

 

人間の場合は、週3回の運動を6週間続けると、不安を軽減する脳の領域の

神経結合が増える。

また、定期的な運動によって神経系のデフォルト状態が調整されると、

バランスがよくなり、闘争・逃走反応や恐怖反応が起こりにくくなることがわかっている。

 

最新の研究は乳酸はメンタルヘルスに対する効果を示唆している。

筋肉から分泌された乳酸は、体内の血管をめぐって脳にたどり着き、

神経系統に作用して不安を緩和したり、うつ病を予防したりする効果があるのだ。

 

音楽が運動能力の向上薬ならば、イギリスのブルネイ大学のスポーツ心理学者、

コスタス・カラゲオルギスは、世界有数のサプライヤーだ。

 

音楽は私たちにエネルギーを与え、感じる力、表現する力、つながる力を引き出してくれた。

ピアノの和音が神経系の働きを潤滑にする神経細胞を活発化させ、使われなかった筋繊維を覚醒させたのだ。

 

「人生には分かれ道がたくさんある―目標へ向かって歩き続けるか、

逆境に直面してあきらめるか」

 

困難を前に、人は協力する

 

ポジティブ心理学者の、チャールズ・R・スナイダーは、人生において困難を粘り強く乗り越えるために

きわめて重要な心理状態は、3つの必要条件があることを突きとめた。

第1は、明確な目標。

希望が長続きするために必要な目的だ。

第2は、目標に到達するための道筋や方法。

進歩するためには、一歩一歩、着実に進んでいく必要がある。

第3は、自分にはそれをやりとげる力があると信じること。

自分には能力があり、必要なサポートを得ながら一歩ずつ進んでいける、と信じる必要がある。

 

デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)

ほとんどの人の場合、脳のデフォルト状態にはネガティブ・バイアスがあるのだ。

もっとも一般的な傾向としては、過去のつらい経験を何度も思い出したり、自分自身や他人を批判したり、

心配すべき理由をしつこく考えたりする。

 

デフォルト状態を鎮静化させるためのもっとも効果的な方法のひとつは、瞑想だ。

呼吸に集中すること、瞑想をすること、マントラを唱えることは、いずれもDMNの中心を

非活性化させることが、脳画像検査によって明らかになっている。

 

人類の脳の進化的起源を研究している心理学者のアレクサンドラ・ロサティは、

人間の脳はふたつの必要性によって発達したと指摘している。

ひとつは、少人数の集団内で協力する必要に迫られたこと。

もうひとつは、食料をみつけるために、自然環境に順応する必要性に迫られたこと。

 

自然環境にはプロスペクトと呼ばれる感情をもたらす効果がある。

プロスペクトは、自然の美しさや、畏怖を覚えるほどの風景にふれて心に湧いてくる、

明るい見通しや希望のことだ。

 

心理学者のホリー=アン・パスモアとアンドリュー・ハウエルは  

「私たちは自然とつながることによって、たった一度の自分の人生を超えて、

生命の存在と深く結びつくことができる」

 

 

いやぁ、非常に内容の濃い内容ですね。

自分の執筆で、本書の原書をじっくり読めなかったので、

あらためて、本書の原書も読んで、しっかりトレーニングしたいところですね。

 

第5章の困難を乗り越えるところや、デフォルト・モード・ネットワークのところは

私の本やセミナーでも、語ってきたところなので、改めて、

どう取り組んでいきたいのか?見えてくる一冊でした。

 

非常におすすめの一冊です。

 

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