こんにちは、レゾナンスリーディング、

渡邊康弘です。

 

本日の一冊は、若き日、20歳の私が夢中になった一冊、

『TQ(タイムクエスト)心の安らぎを発見する時間管理の研究』です。

 

2018年でも紹介してから、一年に一回は読んでいます。

 

 

 

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今回読みおなして、心により響いたのが

「鉄骨の話」。

 

最初は、35メートルの鉄骨が道にただ置かれていて、

渡るだけで、100ドル渡されるとしたら、あなたは渡るだろうか?

 

その次に舞台を変えて、今は亡き、世界貿易センターの屋上に

この鉄骨がかけられていて、100ドルで渡るだろうか?

 

おそらくノーだろう。

 

でも、そこに、自分の幼き子がいるとしたら、

その子どもが人質にとらえているとしたら、

あなたは渡るだろうか?

 

渡る人が大多数だろう。

 

ここでわかるのが、あなたの「価値観」。

 

あなたは日頃どういう「価値観」で行動しているのか?

その「価値観」を、この緊急事態宣言中に考えてほしい。

 

いま、考える時間があるから、だからこそ、

この価値観は何なのか?

 

もう一度検討してほしい。

 

そう感じた。

 

あなたは、どんな価値観を持っているだろうか?

それを考える、このGWにしてほしい。

 

下記は過去記事。


 

 

 

 

10数年以上前、大学受験に失敗した私は、

いったい何がダメなんだろう。

そのことを考えるようになりました。

 

成功する人と、成功できない人との違いは

いったいどんなことなんだろう。

 

本が読めるようになって、そして、まず読んだのが

習慣術や、時間術の本です。

 

その中でも、最も影響を与えてくれた一冊がこの

『TQ(タイムクエスト)心の安らぎを発見する時間管理の研究』

 

本書は、1999年に日本で翻訳されていまも形を変えながら、

時間術の名著として、優れた経営者層に読まれ続けている一冊です。

 

この本の魅力は、

「生産性の向上」

「仕事のフラストレーション解消」

「家族との関係」

「年収アップしたい」

 

といった目標から、「心の安らぎ」にフォーカスしているのが特徴です。

 

本書によれば、

「心の安らぎ」とは、誰もが求める最高の満足感や幸福感

 

「心の安らぎ」を得る秘訣は、私たちの価値観において

最も大切なものは何かをまず知ることから始め、

その価値観を日々の行動に反映していくことだ。

と言っています。

 

「心の安らぎ」

 

そこから、私の人生の目標の一つ、

『「心の平安」を手にし続けていること』

が生まれるんですね。

 

レゾナンスもCITTA、心が大切になってますから、

ほんと、不思議とつながっているなぁと読み返して思いました。

 

この著者のハイラム・W・スミスは、

手帳会社として有名な「フランクリン・コヴィー」社の当時、会長にして、

前進の「フランクリン・クエスト」社の創業者。

 

かの有名なフランクリン・プランナーは、もともとは、

ベンジャミン・フランクリンが生産性工場のために使っていた手帳をもとに

開発されたもの。

 

いまでは、そうした事実や歴史というのは知る人も少なくなったのですが、

本書を読むと、いかにフランクリン手帳が作られ、

そしてその作る際の哲学を知ることができる、優れた一冊です。

 

ベンジャミン・フランクリンの手帳と時間術

フランクリン・プランナー

フランクリン・タイム・マネジネント・シシステム

 

この二つの成功の秘密も学べるわけなんですね。

 

では、この本では、それを実践するためにどのようなことが大切だというと、

10の自然法則が大切だと言っています。

 

 

ハイラム・W・スミスの「10の自然法則」

 

第1の法則:「時間」のコントロールすることにより「人生」をコントロールする

第2の法則:価値観が自己実現の土台である

第3の法則:日々の行動が価値観を反映しているとき、「心の安らぎ」を経験する

第4の法則:有意義な目標は「安心領域(快楽と怠惰の習慣)」を出ることによって達成される

第5の法則:毎日の計画は集中力を高め、時間の有効活用を可能にする

第6の法則:行動とは自分の本当の想いを反映したものである

第7の法則:思いが現実に即しているとく、自分のニーズが満たされている

第8の法則:間違った思いを改めることにより、否定的な行動は乗り越えられる

第9の法則:本当の自尊心とは自分の中から生まれてくるものである

第10の法則:多くを与えれば多くを与えられる

 

 

そして、大切になのが、ベンジャミン・フランクリンが20歳もしくは22歳ときに

考えたといわれる、13の美徳。

 

 

 

ベンジャミン・フランクリン 13の美徳

 

 

 

1.節制:

 頭が鈍るほど食べないこと。酔って浮かれだすほど飲まないこと。

 Temperance. Eat not to dullness; drink not to elevation.
2.沈黙:

 他人または自分自身の利益にならないことはしゃべらないこと。つまらぬ話は避けること。

 Silence. Speak not but what may benefit others or yourself; avoid trifling conversation.
3.規律:

 持ちものはすべて置くべき場所を決めておくこと。仕事はそれぞれ時間を決めてやること。

 Order. Let all your things have their places; let each part of your business have its time.
4.決断:
 やるべきことを決心すること。決心したことは必ず実行すること。

 Resolution. Resolve to perform what you ought; perform without fail what you resolve.
5.節約:

 他人または自分のためにならないことに時間とお金を使わないこと。

 Frugality. Make no expense but to do good to others or yourself; i.e., waste nothing.
6.勤勉:
 時間を無駄にしないこと。有益な仕事に常に従事すること。必要のない行為はすべて切りすてること。

 Industry. Lose no time; be always employ'd in something useful; cut off all unnecessary actions.
7.誠実:

 策略をもちいて人を傷つけないこと。嘘をつかない。不正を考えず、正義に徹し、真実を語る。

 Sincerity. Use no hurtful deceit; think innocently and justly, and, if you speak, speak accordingly.
8.正義
 他人の利益を損なったり、与えるべきものを与えないで、他人に害を及ばさないこと。義務を怠らない

 Justice. Wrong none by doing injuries, or omitting the benefits that are your duty.
9.中庸
 両極端を避けること。激怒するに値する屈辱をたとえ受けたにせよ、一歩その手前でこらえて激怒は抑えること。

 Moderation. Avoid extremes; forbear resenting injuries so much as you think they deserve.
10.清潔
 身体、衣服、住居の不潔にしないこと

 Cleanliness. Tolerate no uncleanliness in body, cloaths, or habitation.
11.平静
 つまらないこと、避けがたい出来事で心を乱さないこと。
 Tranquillity. Be not disturbed at trifles, or at accidents common or unavoidable.
12.純潔
 性の営みは健康、または子孫のためにのみこれを行なって、決してそれにふけって頭の働きを鈍らせたり、

 身体を衰弱させたり、自分自身、または他人の平和な生活や信用をそこなわないこと。

 Chastity. Rarely use venery but for health or offspring, never to dullness, weakness, or the injury of your own or another's peace or reputation.
13. 謙譲
 イエズ・キリストとソクラテスに見習うこと

 Humility. Imitate Jesus and Socrates.

 

 

計画する時間を作ることこそ最大の投資効果

 

この本の中でも大切なのが、

「計画する時間」を作る。

すなわち、「手帳タイム」の重要性です。

 

『Getting Things Done』の著者エドウィン・プリスは、

「計画のために時間を時間を使えば、使うほど、全体にかかる時間は少なくてすむ。

今日の忙しさに圧倒され計画の時間をスケジュールから外してはならない。」

といっているように、手帳タイムは大切です。

 

手帳が続かない人に限って、

・計画する時間がない

・やることはわかっているから、手帳に書く必要がない

・突発的な仕事が入ってくるから、先に時間を予約するのは、難しい

 

こうしたことをいいがちです。

 

それでは、どうすればいいんでしょう。

 

数多くのビジネスパーソン、経営者を見てきた

ハイラム・スミスは、「魔法の三時間」を生活に導入することが大切だと言っています。

 

 

魔法の三時間

 

魔法の三時間とは、早朝5時から8時までのこと。(この時間でなくてもよい)

この三時間は人の邪魔が入らず、一日の忙しさから解放されて、集中できる時間のこと。

こうした時間を持つことが大事だと言っています。

 

ハイラム・スミスは、この時間の最初に

「10分から15分の時間をかけて1日の計画を立てる」

そういっているんですね。

 

そしてこの時間のポイントとして6つあげています。

 

1.人に邪魔されにくい場所を見つける

2.長期目標にいつも目を向けておく

3.課題の数とそれに要する時間が、その日に取れる時間内であるようにする

4.その日の課題のために具体的な目標を決める

5.障害を予測する

6.課題に優先順位をつける

 

いやぁ、まさに、CITTA式の手帳タイムですね。

ただ手帳の時間だけでなく、一番大切なことをこの時間にやってしまう。

改めて、読んで最近いかにできていないことを把握しました。

 

 

フランクリン・プランナーを効果的に利用するための6つのルール

 

もう一つ、重要だなと思ったのがプランナーを効果的に活用するための6つのルール。

このルールは、プランナーだけでなく、すべての手帳に使えますね。

 

1.プランナーを常に持ち歩く

2.一つのカレンダーしか使わない

3.毎日計画することを決意する

4.効果的な情報検索システムを使う

5.主要課題リストを利用する

6.月間インデックスを利用する

 

この中でも最初の3つは、重要ですね。

 

最後に驚いたのが、リアリティー・モデル

 

 

リアリティーモデル

 

このリアリティーモデルは単純な構造なのにも関わらず、

いまのWOOPやフューチャーマッピング、レゾナンスリーディングとも共通していて

改めて、名著のすばらしさに気づきました。

 

心理的欲求→思いの窓→ルール:もしXならば、→行動パターン→結果

 

やはり、名著を改めて読んでみると、新しい発見がありますね。

もっと効果的なタイムマネジメントを行いたい方におすすめな一冊です。

 

 

 

 

 

 

 

 

レゾナンスリーディングの今後の日程

 

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