こんにちは、レゾナンスリーディング、

渡邊康弘です。

 

というわけで、改めて、『経営者の条件』を読み直しています。

本書は、やはりバイブルですね。

数年前に、読み直して以来、ずっと事あるごとに読んでいます。

 

やっぱり、ドラッカー先生は偉大過ぎますね。

 

 

 

 

経営者の条件は、冒頭が好きなんですよね。

 

 

普通のマネジメントの本は、人をマネジメントする方法について書いている。

しかし、本書は成果をあげるために、自らマネジメントする方法について書いた。

 

 

 

成果をあげている者はみな、成果をあげる力を努力して身につけてきている。

そして彼らのすべてが、日常の実践位よって成果をあげることを習慣にしてしまっている。

しかも成果をあげられるように努めるものは、みながみな成果をあげられるようになっている。

成果をあげることは習得できる。そして習得しなければならない。

 

 

経営者の条件の中では、

エクゼクティブが持っている共通した

8つの習慣について、まず書かれています。

 

その8つの習慣とは?

1.なされるべきことを考える

2.組織のことを考える

3.アクションプランをつくる

4.意思決定を行う

5.コミュニケーションを行う

6.問題よりも機会に焦点を合わせる

7.会議の生産性をあげる

8.主語を「私」ではなく「われわれは」で考える

 

 

 

 

 

1.なされるべきことを考える

 

まずなされるべきことに関して。

ポイントは、何をしたいかではないこと。

なされるべきことを考えることが成功の秘訣。

なされるべきことは常に複数ある。

しかし、成果をあげるためには、どれか一つのことに集中することにある。

得意とすることに集中すること。

 

 

 

2.組織を考える

 

組織にとって良いこととはなにかを考える
株主、従業員、役員のためにはもちろん。ステークホルダー全体が
良いこととはを考える。
 

 

3.アクションプランをつくる

 

ドラッカーは、エグゼクティブとは行動するものであり、

物事をなすものであると定めている。

 

行動するには、必ず計画が必要。

望むべき結果、予想される障害、必要となる修正、チェックポイント、

時間管理上の意味合いを考えなければならない。

 

第一に、今後一年半から二年間で、自分は何によって貢献すべきか?

いかなる成果をもたらすべきか、それはいつまでにか

このことを考えろという。

 

第二に、行動への制約条件を考えなければならない。

倫理的に正しいのか

組織内で理解を得られるのか

法律的に問題ないのか

組織としてミッション、価値観、方針にあっているか


こうドラッカーは言っている。
面白いのが、行動への制約条件。
特に倫理観は大切な要素だ。

どんなに、講演やセミナーで聖人のような話をしている経営者でも、
実際の現場ではまるで違うという人もいる。

人をハメたり、追いやったり、罠に嵌めたりする人は
いつかそういう同じような目にあう。
いまの時代、スピード感をもって進んでいるからこそ、
この倫理観を持って行うことは大事だ。

ドラッカーは、以上の三つを述べたうえで、
次にアクションプランを実行するために、
4つの行動について、定めている。
 

 

4.意思決定を行う

 

最初は、意思決定。
意思決定を決めるには、

1.実行の責任者
2.日程
3.影響を受けるがゆえに決定の内容を知らされ、理解し、納得すべき人
4.影響を受けなくとも決定の内容を知らされるべき人


この意思決定では、3と4が盲点となっている。
ある組織の場合、いざ業務を行うと
実務部隊が動かず、責任だけ押し付けられるというケースがある。
それで実行ができなかったのは、責任者のせいだとされてしまうのだ。
しっかりと、3、4に、把握し、責任者の権限をもって、実務者が動く体制が必要になる。

 

 

5.コミュニケーションを行う

 

成果をあげるには、アクションプランを周知することが大切。

情報ニーズを理解してもらわければならない。

 

 

6.問題よりも機会に焦点を合わせる

 

ここでのポイントは、問題にフォーカスにあてるのではなく、

機会を与えることにある。

 

何か問題が起こったときに、多くの人が問題を処理しようとする。

問題の処理だけでは、重大なものであれ、成果がもたらされるわけではないと

ドラッカーは話している。

 

問題の処理は、あくまで損害を防ぐだけで、成果は機会からでしか生まれない。

 

どんな天才も、必ず欠点はある。その欠点ばかりに目をあてるのではなく、

機会を与え、その強みを活かすことが大切であるとドラッカーは説いている。

 

1.自らの組織と競争相手における予期せぬ成功と予期せぬ失敗

2.市場、プロセス、製品、サービスにおけるギャップ

3.プロセス、製品、サービスにおけるイノベーション

4.産業構成と市場構造における変化

5.人口構成における変化

6.考え方、価値観、知覚、空気、意味合いにおける変化

7.知識と技術における変化

 

 

 

7.会議の生産性をあげる

 

役職が上になればなるほど、多くの会議に出席しなければならない。

つまり、成果をあげるためには、会議の生産性をあげるしかない。

 

・公式見解、プレスリリースの作成

・組織改革などの発表文の作成

・一人による報告

・数人あるいは全員による報告

・会議主催者への報告

・主催者への面会

 

 

 

8.主語を「私」ではなく「われわれは」で考える

 

 

 

おまけ 聞け、話すな

 

 

 

『経営者の条件』では、まずこの8つの習慣が最初に来ています。

いやぁ、しびれますよね。

 

 

成果をあげるために身につけておくべき習慣的な5つの能力

1.何に自分の時間がとられているかを知ることである。

 残されたわずかな時間を体系的に管理することである。

 

2.外の世界に対する貢献に焦点を合わせることである。

 仕事ではなく成果に精力を向けることである。

 一期待されている成果を何か」からスタートすることである。

 

3.強みを基盤にすることである。

自らの強み、上司、同僚、部下への強みの上に築くことである。

それぞれの状況下における強みを中心に捉えなければならない。

弱みを基盤にしてはならない。

すなわちできないことからスタートしてはならない

 

4.優れた仕事が際立った成果をあげる領域に力を集中することである。

優先順位を決めるそれを守るよう自らを強制することである。

最初に行うべきことを行うことである。

二番手に回したことはまったく行ってはならない。さもなければ何事もなすことはできない。

 

5.成果をあげるよう意思決定を行うことである。

決定とは、つまるところ手順の問題である。そして、成果をあげる決定は、

合意ではなく異なる見解に基づいて行わなければならない。

 

 

この後に、時間術の話が来るわけですが、

改めて、このタイミングでドラッカーを読むことは本当に価値あることですね。

 

コロナで右往左往するのではなく、

自分の強みそのものにフォーカスしていく。

 

そぎ落として、強みに対して集中していくことがほんとカギですね。

 

いやぁ、何度読んでもシビレル一冊。

 

おすすめです。

 

 

 

 

 

 

レゾナンスリーディングの今後の日程

 

たった1日で、1冊20分で読める速読を超えた加速学習法

「レゾナンスリーディング」

https://www.resonancereading.com/