あきらめないリハマインド
当院リハビリ課のスローガンです。
今日、一人の患者さんと歩きました。
頚椎後縦靭帯骨化症、四肢麻痺
両大腿骨骨折
私が、担当しはじめて1年4ヶ月
当初、端坐位は、ほぼとれず、起立~立位は、足が浮き、宙釣り状態......
右下肢は、接触しただけで、反射性の筋収縮。
車椅子坐位においても、フットレストから足が引けて落ちてしまってました。
コツコツ、コツコツ促通を繰り返し、
端坐位は、仙骨部の介助で可能に。
起立~立位は、足底全面接地で可能に。
離臀~膝伸展までは、セラピストによる膝の制動誘導が必要ですが、
伸展保持は、両腋窩介助のみで可能に。
先日までは、右下肢への荷重増で、右下肢の屈筋反射が、出現してましたが、
コントロールできてきたので、
今日、歩きました。
後方介助で、遊脚も介助ですが。
『歩けた.....右足を出せた感じがした....
良かった.......まさか、歩けるなんて.....』
患者さんの落ち着いた笑顔を見ることができました。
ここからが、私が、伝えたいこと。
入院当初、誰が歩行練習することを想像できたでしょうか?
→私は、明確にしてました。
今日歩けたことをどう捉えますか?
→私は、なんでもっと早くこのステージまで導けなかったのかと、反省してます。
患者さんが、リハビリを頑張る理由
→やったら、効果があるから、期待できるから。
この患者さんがよく言います。
『少しずつ、ちゃんと良くなってるのを実感できるから、頑張れる。頑張る甲斐がある』
患者さんの頑張りを結果に結びつけること、そして、それは最短であること。
それを求めていくと、我々には反省しかありません。
ですが、その反省は、明日へ繋がる1歩です。
今、学生指導をしていて、非常に難渋していました。
内省、メタ認知が苦手な学生。
言葉や比喩的な表現が伝わらない。
ちょっと見せたくらいじゃ伝わらない。
でも、今日の歩行練習とその笑顔を見て、
少し伝わったようです。
患者さんの想いと、
それに応えようとする理学療法士の想い。
言葉が出なかったそうです。
あきらめないリハマインド
を実行するためには、
生半可な覚悟や気持ちじゃ無理。
絶対にやる。と決めて、方法を模索する事。
そして、自己肯定と自己否定をバランスよく行い、
毎日自己ベストの臨床を繰り返すこと。
失敗が許されない歩行練習をしてみて、
感じた自分の想いです。
でも、良かったね◯◯さん♪
歩けたね♪
良かったね俺。また、課題が増えたね。
ハードルが上がったね。
もっと頑張れるね。やれるね俺。