去年の12月に眼科で処方された薬が、体に強く作用してしまったため体調をくずしてしまい、げっそりと体力が落ちて、頭の中に鉛のかたまりでも詰めたような感じがして、ボーっとして考えがまとまらず、集中力が持続せず、気力もわかない状態になってしまいました。
その後、体力はだいたい戻ったものの、頭の方がなかなかはっきりしない状態が続いていましたが、最近になってようやくだいぶましになってきました。
まだ注意力が散漫になって単純なミスをすることがありますが、先月とくらべますとボーっとする感じが軽くなって、気力も戻ってきました。
これで網膜の浮腫が改善されたならいいのですが、さらに悪化しましたから、なんのこっちゃいですね。
とにかくえらい目に遭いましたよ。
ただ、ケガの功名、というのも変ですが、今回体調をくずしたことで、これまでのような仕事の仕方、生き方を見直すきっかけにはなりました。
私は若い頃からいつも120%の状態で突っ走ってきましたし、そうした生き方が好きで、少しでも前に進もう、少しでも向上しよう、そういう気持ちを持って、とにかくなにごとにも全力でぶつかってきました。
大変でしたし、妻には苦労をかけることも多かったですが、そのおかげで今の私、アメージングがあるのだと思います。
ただ私ももう50歳を過ぎましたから、いつまでも若い頃と同じような働き方、生き方をしていてはいけないな、そう思ったしだいです。
少し前に読んだ医学関連の本に、「40代、50代と歳を重ねていくと、だんだんと体の仕組みが変わってきて、少しずつ老人になる準備を始める」といったことが書いてありました。
もちろんそんなことはごく当たり前のことで、だれだって頭では理解していますが、それを自分に照らし合わせて、自分自身の老化を認めたくないものですよね。
でもやはり生き物としての成長のピークが過ぎて、下り坂に差し掛かったことを認めざるをえなくなります。
山を登る時と下る時では、体の使い方や注意すべきことが違うように、全力で突っ走っていた若い頃と、ゆるやかに下りはじめた今とでは、仕事への向き合い方も、生き方も、食事内容も変えなければいけないんだなぁ~、と、さみしいですがしみじみと感じたわけですよ。
とは言いましても仕事の量を減らすことはできませんから、ひとつひとつの仕事をこなすペースを変えて、もう少しゆっくりと時間をかけて取り組むようにしようと考えています。
たとえばこれまでなら3時間で片づけていた仕事を5時間で片づけるようにするとか、1日で仕上げていたことを2日に分けるとか、そういった感じですね。
とにかくがんばりすぎないで、できない時もあることを自分に許してあげることが必要かなと。
100%できる日があれば、20%しかできない日もあっていいし、時には調子がよくて120%やっちゃう日があってもいいし、そんな感じで、「しなければいけない」という観念を捨てて、気持ちにゆとりを持った働き方、生き方ですかね。
まぁ、すぐには慣れないと思いますが、とにかくもう全力疾走はやめて、がんばりすぎない生き方をしていこうと考えさせられたわけです。
イヤでもだれだって歳をとっていきますからね。