花の水分をより速く放散させる | レジン作家 kumaさんのWeblog

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アメージングレジンブログ

2回にわたりまして、このドライフラワー製法の
仕込み方と、強力乾燥剤について
ご説明をしてまいりました。


今回は、花に含まれる水分を
より速く放散させる意味について
あまり詳しくはお話しできませんが
画像でわかりやすくご説明しますね。




まず、バラを密閉容器に入れて
なんの処理も施さずに観察してみます。

下の画像は入れたところですね。





次の画像は、1時間後です。
画像ではわかりにくいですが
花から放散された水分が
容器の内側で結露して
うっすらと白っぽくなっています。






次の画像は、同様にして密閉容器にバラを入れて
ある処理をほどこして1時間後です。




ひとめ見て、放散された水分の量が
あきらかに多くなったのが
おわかりいただけると思います。




この実験ではわかりやすくするために
容器にバラだけを入れていますが
アメージングスタイルドライフラワー製法では
実際には乾燥剤と埋設材で
花は埋められています。

その状態である処理をほどこしますと
ご覧いただきましたように
花の水分が放散されて、それを乾燥剤が
素早く吸水するわけです。

この乾燥剤は非常に強力ですから
直接花に接していなくても
十分に放散された水分を
吸着させることができるのですね。



花が乾燥するのは、洗濯物が乾くのとは
ちょっと違います。似た部分もありますが。


花には、葉にも茎にも花びらにも気孔(きこう)があり
気孔が開くことで水分が蒸散します。
植物全体の水分が減ることで
毛細管現象で根から水分を吸い上げます。

つまり、気孔から放散させる水分を
多くすることで、より速く
花を乾燥させることができるわけです。



で、前にも書きましたが、その処理をほどこすのに
使用する物は、100円ショップでも
ホームセンターでもドラッグストアーでも
簡単に買える物でOKなのですよ。
ここがとても重要なところです。


私が行った実験結果では
処理をほどこしますと、乾燥日数を
約3分の2以下にまで短くすることが
できるわけです。


花は生きていますから、乾燥中にも
徐々に弱っていきますね。
ですから、乾燥させる時間が
短ければ短いほど、生命力が強い状態で
ドライフラワーにすることができますから
それだけ美しい仕上がりとなるわけです。



もちろんその処理方法もテキストで
くわしく解説をしています。
お読みになった方はおそらく

「え!? これだけでいいの?」

と、拍子抜けされたことでしょう。
それほど簡単な方法なのですよ。





ようやく春が来て温かくなりました。
気温が高くなってきますと
花は気孔からより多く水分を
放散させるようになりますから
美しいドライフラワーを
作りやすくなります。


あなたもこの春から
アメージングスタイルドライフラワーを
お始めになってみませんか?








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