臨床薬理学 9:541-549,2006に社会不安障害(SAD)の最新薬物療法という座談会の
記事が出ていました。内容をまとめてみます。
①SADと内気な性格との違い
SADは不安や恐怖を不合理と感じており、日常における支障や苦痛が大きい。
病前性格は多くの場合内気ではなく、また治療に成功すれば変わる。
②治療の中心は精神療法、BZ系抗不安薬からSSRIに移ってきている。
(日本ではフルボキサミン(デプロメール、ルボックスで適応がある)
③非常に良くなった+良くなった人が10週間で51.1%。52週で64.8%。
投与量は150mg~200mgが多くの例で必要。
④クロナゼパム(リボトリール)もエビデンスが多い。
SSRI単剤が基本だが不安が強い場合しばらく併用する。
⑤SSRI開始時、スルピリド(ドグマチール)を50mgだけ入れると
初期として有名な消化器系副作用が殆ど起こらない。
⑥SADの中でもスピーチ恐怖、視線恐怖は比較的治りやすい。
⑦治療期間は多くの場合3ヶ月~12ヶ月で回復後の再発は少ない。
⑧症状の評価にLSASというスケールを用いられる。
⑤はSADに限らず、朗報だと思います。ドグマチールは1錠でよく、他の
胃薬は全くいらないそうです。不思議ですが…。