これは精神科のお話ではありません。緩和ケアの一環としての、疼痛コントロール

のお話です。基本事項ですが、研修医の先生方、これくらいは知っておいて下さい。


①リン酸コデイン


・開始量 リン酸コデイン錠(20)4T 4X 6時間おき

血中半減期3.5時間なので3回処方より4回投与が望ましいです。

NSAIDsと併用が基本です。


・体内でモルヒネに置き換わります。既にモルヒネが処方されている患者さんに

咳止めのためコデインを追加している先生を見掛けますが併用は無意味です。

害はありませんが、恥ずかしいのでやめましょう。


・コデイン100mg程度がMSコンチン10mgに相当すると言われています。

有効限界は500~600mgとされますが、300mg程度でMSコンチンに変更する

場合が多いです。


②ペンタジン


・WHOで、癌の疼痛コントロールに不向きと判断しているのには理由があります。

持続時間の短さ、精神依存の形成が多い、精神症状が出やすい等の特徴が

あります。やむを得ず使用する場合も短期間に止めて下さい。


・モルヒネとの併用は危険である事が指摘されています。結果として鎮痛効果が

強まる事もありますが、効果の予測がつかないので絶対に止めましょう。

意味もないです。たまに併用して上手くいったと喜んでいる医者がいますが

無知を曝け出しているだけです。もっと勉強して下さい、と言いたくなります。


・ペンタジンの錠剤は、あまり精神依存をきたさないようです。ペンタジンは

吐き気7.9%、便秘1%未満と、便秘や嘔気の副作用が少ないので、他の

オピオイドでこれらの副作用が強い時は選択肢に入れても良いと思います。

NSAIDsと併用、4回分服が基本です。


・ソセゴン内服錠の鎮痛効果は、モルヒネの1/3~1/6程度。

1日300~400mgでも痛みが取れない場合は1日60mg(30~90mg)
程度のMSコンチンに変更します。


③レペタン


・除痛ラダーの第2段階であったが、1996年より強オピオイド(第3段階)に分類。


・呼吸抑制の強さはモルヒネに負けていません。呼吸抑制時ナロキソンの効果は

モルヒネほど安定していないので、全身状態の悪い方では注意して下さい。


・注射液は無味無臭なので、味付けをして内服も出来ます。ちょっと渋い使い方ですが

実際の臨床で使う場面は少ないかも…。


④デュロテップ(フェンタニル)


・モルヒネ:フェンタニルは100:1で計算します。150:1で計算する式は今は使用しません。

デュロテップ2.5mgでは、実際に皮膚から1日に吸収されるフェンタニルは0.6mgです。

MSコンチン60mg=デュロテップ2.5mg

は基本。覚えておきましょう。


・フェンタニルは作用でモルヒネに劣るイメージがあります。眠気の副作用が

少ない等の理由で痛みを感じてしまうのかもしれませんが…。ただし便秘や

嘔気、眠気などの副作用はやはり少ないので使いやすいオピオイドです。


・大量のデュロテップからコンチンに戻す時は、少しずつ戻していく方が

危険が少ないです。

(例)デュロテップ20mg⇒MSコンチン120mg+デュロテップ15mg


⑤オキシコンチン


・MSコンチンと比べ、特別優れている印象はないです。


・効果は3:2。オキシコンチン20mgはMSコンチン30mに相当します。