『自己の本性が明らされる』

と言った時に

『本当の自分に還る』などという表現が

されていることがありますが、、



これをみなさんは、
どのように理解するのでしょうか?


この「還る」を辞書で引くと

『多くの地点を経由したり、
様々な過程を経て、
根源となるところへ戻ることに用いる。』

とあります。





このものの根源的な出来栄えが
どうあるのか?

を知る時、


どこかに向かって行ったり
戻る場所の様なものがあるように
捉えていると大きな間違いとなります。


それでは
修行になりませんし、
何十年やっても明らかされないのです。




本当の自分に還る、、、戻る

などというと、

行ったり来たりするような距離のあるものを

想像しがちですが、

そうではないのです。


今です!
''今ここ''なのですよ!


誰もが、この''今''が既に、
本性のままに根源なるままに
生きているのです。


戻る様な、距離や時間や空間などない、

今、この瞬間、刹那が
生きている今なのでしょう?



その今が
どうなっているのですか?
どういう出来栄えであるのですか?

と、それだけなのです。




『本当の自分に還る』
などというと


今の自分ではない
何か違った本来の素晴らしいものに 
憧れのようなものに
いつかは成れる、戻れる
と思えるのでしょうか?


そんなもんは、ありゃしません。


この表現に騙されてはいけません。




事実は、
今にしか生きてないのに。

今にしか生きようもないのに
今を離れてどこに還るというのですか?


生きるとは、
今ここの事実に生きている
その事をいうのです。


しかし、


頭の中の思考では
これから本当の自分に戻って行くような
生き方.生き様があるように思えてくるのです。




『本当の自分に還る』のではなく

誰もが今、
本当の自分としてしか
生きていないのです。


その本当の自分として生きている

『今ここの生き様』が

どうあるのか?




今、今、今に
とことん見届けて行くのです。


そうすることで

これまで、一度として離れたことのない

『本当の自分に還る』のです。