砂漠…

そこは果てしなく自由な広野
突き抜ける空は青が深く深く深く…
みごとだみごとだみごとだ

深き青に吸い込まれるようにして
遠く遠く遠のいていくちっぽけな自己

大地となった私を
乾いた風と射し込む光が通り抜け
全体が一つの宇宙となったとき
自分はみじめな自分を失うのだ

やがて
全き融通無碍な
宇宙ながらの広大なる活動

これこそ我と明かされる
これこそが実在


あゝ、何と長い旅をして来たことか
全部初めからこれだったのに

あははははあははははあはははは

大地は笑いを吸い込んで吸い込んで

あははははあははははあはははは

宇宙全体があはははは


宇宙全体のあはははは