新規部門を立ち上げるために営業マンを雇うことにきめた。

ハローワークで求人をだしたらすぐに反応があり面接を開始。

出足はよかった。面接の結果営業経験者の37歳のA君を採用に決定。

爽やかなイメージで顔が良かった。

社長はそのことが気に入り採用したのであった。


月曜日から入社予定であったが、朝に突然電話があり「家庭の用事で明日から行きます」と電話があった。

火曜日になり、たぶんA君は来ないだろうと思っていたら以外にもやってきた。


「昨日は申し訳ありません」の一言もない。

こいついい根性してるな・・・と、ゆみりんは思ったが気にしないで事務処理をしていた。

社長が社員研修を開始

そうしたら、A君は眠たさを堪えている。

寝る寸前である。


電話回線の市場、歴史と大変役立つ話をしているのに

A君はわかっているんか、わかってないのかわからない顔である。


なんとか、1日目が終わった。あまりに眠そうなので4時半で研修は終了して帰宅させた。


二日目は私の担当である。

アナログ・デジタル回線の違いを理解させた。

仕事に最低限必要な言葉で、ダイヤルイン・代表組・INS等々・・・暗記したら済む言葉である。


「僕には難しい」

そんな事がないように小学生でも理解できる言葉で教えているのに。

私が女性であることを舐めた雰囲気で、A君は何で覚える必要があるのか?と

言い出した。


「最低限必要なことは覚えないと仕事にならない」

と、私はA君の顔を見て落ち着いて話した。


一通りの商品説明をした後、ロープレ開始。

彼はロープレをやろうとしない。

仕方なく社長にバトンタッチ。

社長がまず見本を見せた。


「社長すごいですね。ぼくには難しいです」

それから二人の間で1時間近くバトルが繰り広げられた。

A君は「はい」と言わない。

知識がなく飛び込んできた業界なのだから、努力することはあたりまえだと思うのに


事務所内はシラケタ雰囲気が漂った。

「しばらく考えて続けるかどうかを連絡ください。」と社長は業を癒した最後の言葉を発した。


やっぱり、ハローワークからの採用は難しそうである。


逆に言うとA君のおかげで次のステップが考えることができた。

考えさせないで、営業をさせるツールの作成である。

マニュアル勝負で進める目処がついた。

無駄な二日間であったが、A君ありがとう。

君が無能なおかげで違う方向からビジネスを見ることができました。