東京へ行く前
「小さな町の化粧品屋さん」
でアルバイトをしていました。
色々なコスメがキレイに
陳列されて
美しいポスターが飾られて
それはそれは
若かりし頃の私の心を
くすぐるものばかりでした
その傍らに
フェイシャルエステのスペースと
電気脱毛のスペース
まつげパーマのスペースが
ありました。
どれも初めて見るものばかりで
興味津々で、楽しくて仕方ありませんでした。
毎日、教えてもらうことは
新しいことばかりで
この世にこんなに、
楽しい事があるのかと思いました。
それからしばらくして
東京へ行って
エステサロンへ勤めました。
そこでは、
最初の1~2ヶ月くらい
毎日、そのお店のマニュアルにもとづいた
技術を身に付けるための研修をして
テストに合格したら、それぞれ都内の店舗へ
勤務するという感じで
私は上野で働いていました。
人が足りない時は、他の店舗へ
ヘルプへ行く事もあり
土地勘もなく、
あまり電車や地下鉄に乗ったことのない
私にはハードルの高い修行のようでした
新人なので
洗濯や掃除、雑用も
全てやりながら
機械の使い方も覚えて
私の場合は、函館出身でなまりがありましたので
標準語の勉強しました。
衝撃だったのは、
脱毛が電気脱毛ではなく
レーザー脱毛だったこと
こっそり自分の体を使って、
練習しました。
試しにホクロで火傷もしてみました。
お客様とのコミュニケーションも
とても楽しかった
お客様にとっては、
新人だろうが何だろうが
プロですから
色んなこと要求されるし
質問される。
それを、メモ帳に書き留めて
休みの日は
他のサロンへ行って質問したり
技術をぬすんだり
本屋へ行って立ち読みしたり
講座を受けに行ったり
それを
お客様に実践したり
(サロンのマニュアルがありますから、本当は良くないです)
お話ししたり
その繰り返しでした。
お客様に
「あなた!お金出してあげるから
お店出しなさい!」
なんて言われたことも
もちろん丁重にお断りしましたが。
疲れを感じる暇もないくらい
怒涛のように過ぎてゆく毎日。
超寝不足、超栄養不足で
体重は42㎏まで落ち(私の身長は168cm)
顔は吹き出物だらけになりました。
喜びや落胆、
感謝やいきどおりを
感じつつ
あの時得たものは本当に大きかったと思います。
その経験を踏まえて
また、
心臓の手術
てんかん発作
乳がん
夫の病気、そして、死。
「REN 」をどんなサロンにしたいのかな
と考えた時
美しさとは
内から涌き出る個人の空気感
のようなものであり
それは、肉体的にも精神的にも
健康であることで放たれる輝き
ではないのかなと。
「美」と「健康」
「身体」と「こころ」そして「魂」
を総合的、多面的に捉えて、
全体を見つめていく。
自然治癒力を最大限に活かして
本人がいかに
幸福で心地好いと感じる中で
「健康」へ向かうお手伝いが
できたらいいなと思います。
そんな思いで
「REN 」
ははじまりました