私には月に1度、最初の日曜日に24時間の断食をするという習慣がある。土曜日の夕食を食べて、日曜日の朝と昼を食べずに日曜日の夕食まで24時間何も飲まないし何も食べない。

 

習慣なので、だいぶ慣れたが、それでも日曜日の昼過ぎには、空腹感を感じるときもある。でも面白いことに、24時間の断食が終了したところで、いつも大きな喜びを感じるのだ。

 

まずは、お腹がスッキリとして気持ちがいい。達成感も感じるし、頑張った(たいした頑張りではないが)自分が誇らしかったり、これから食べれるという感謝の気持ちが沸き上がったりする。

 

つまり少しの痛みのあとに、大きな喜びを感じるのだ。この痛みと喜びの関係は面白い。逆に考えると、怠惰でいました。→それはラクだったかもしれない。→でも後から、後悔やむなしさという痛みの感情がやってくる。

 

この痛みと喜びの関係の原則は、すべてに当てはまる。先に勉強や仕事を頑張る。→あとから喜びを感じる。先に怠惰でラクでいることを選択する。→あとから痛みの感情を感じる。

 

そして、気づいたことは、このあとから感じる喜びこそ、非常に質の高い喜びだということだ。「おいしいものを食べる」も喜びだが、これは一時的だ。しかし、この質の高い喜びは永続的である。

 

この原則を自分の人生で気づけたことは大きい。何かを選択するとき、先に痛みを感じるほうを選択できるからだ。人は薄っぺらい喜びではなく、充実感のある深い喜びを求めるものだと思う。

 

私は趣味で「アナトミック骨盤ヨガ」を習っている。苦しさや痛みのあとに、大きな充実感と深い喜びを感じるシャヴァーサナが待っている。マットの上は人生の縮図。そうであるなら、この原則を人生で使わない手はない。

 

人の人生も挑戦という苦しさや痛みがあるほど、そのあとに深い喜びを感じるものだと思う。