あなたがもし、雇用関係にある社長から「私のこの荷物を持って1マイル(約1,600メートル)運べ」と命令してきたら、どうしますか?

 

キリストは次のように教えました。

「もし、だれかがあなたをしいて1マイル行かせようとするなら、その人と共に2マイル行きなさい」(マタイ5:41)

 

この教えは「主体性」と「愛」という観点から素晴らし過ぎます。

 

まずは「主体性」。1マイルは、いわば強制です。でも、1マイルで終わっていいわけです。義務を果たしたわけですから、誰からも文句を言われません。そして、それ以上は、あなたの自由意思を使うことになります。

 

あなたがあなたの人生を本当に自ら生きるのは、この自由意思を使うときです。あなたの人生が誰かに言われてやるのではなく、自ら主体的に取り組んでいくことができたら素晴らしいです。

 

そして、もう一つは「愛」という観点。義務を果たすことは大切ですが、それは果たさなければならず、特にあなたの人格が優れているわけではありません。

 

しかし、やる必要がないものをやることは奉仕、すなわち「愛」の行いなのです。仕方ないからやるのではなく、愛があるからやるのです。これが2マイル行く精神の素晴らしさです。

 

あなたが家庭で、職場で、学校で、2マイル行く精神で行えば、素晴らしいことが起こるのではないでしょうか。あなたは、回りから「特別な存在」になります。

 

そして、しぶしぶ、いやいやではなく、愛を持って自ら主体的に生きていければ、あなたの愛の人格は磨かれ、素晴らしい人になり、素晴らしい人生になります。人生は、素晴らし過ぎますね。