今回は非結核性抗酸菌(NTM)症の画像についてです。
http://www.slideshare.net/hounamugun/ss-47696952 から引用。
上図のように、NTM症は「空洞」、「気管支拡張」の所見をとることが多いです。
「気管支に沿った粒状陰影」もNTM症を疑う所見です。
病変の場所も重要です。
http://www.geocities.jp/study_nasubi/u/u1.html から引用。
NTM症では心臓の両横の中葉、舌区という場所に病変があることが多いです。
(上図では4,5に相当)
対して結核では肺尖部(上図の1,2)、S6(上図の6)に病変があることが多いです。
しかし、もちろん中葉、舌区以外の病変でもNTM症のこともあります。
肺尖部(上葉のS1とS2)や下葉のS6に
周囲に散布性病変を伴う結節影や空洞性病変としてみられるものは、
結核類似型といわれ、結核との鑑別が難しいことがよくあります。