論文No392


Fibulin-1 Predicts Disease Progression in Patients With Idiopathic Pulmonary FibrosisFibulin-1 Predicts Disease Progression

Jade Jaffar, BSc; Sofia Unger, BSc; Tamera J. Corte, MBBS, PhD; Michael Keller, MBBS; Paul J. Wolters, MD, PhD; Luca Richeldi, MD, PhD; Stefania Cerri, MD, PhD; Cecilia M. Prêle, PhD; Philip M. Hansbro, PhD; William Scott Argraves, PhD; Rema A. Oliver, PhD; Brian G. Oliver, PhD; Judith L. Black, MBBS, PhD; Janette K. Burgess, PhD


Chest. 2014;146(4):1055-1063. doi:10.1378/chest.13-2688

オーストラリアからの報告.


特発性肺線維症(IPF)のメカニズムは不明である.

どういう患者が進行しやすいかはよくわかっていない.

我々は以前,糖タンパクであるフィブリンー1が間質細胞の分化,障害の修復を促進し,

IPFの線維化に関係することを報告した.


IPFの患者をリクルートし,最低1年間フォローした.


15人のIPFあり/なしの患者の肺間質の線維芽細胞を培養した.


血清,線維芽細胞のフィブリンー1をwestern blotで,肺組織のフィブリンー1はIHCで測定した.



血清のフィブリンー1はIPF患者で増加していた.




さらに,組織のフィブリンー1レベルもIPF患者で増加しており,肺機能と負の相関があった.


IPF患者の肺間質の線維芽細胞はより多くのフィブリンー1を産生していた.


最初のフィブリンー1の血清レベルで,その後1年のIPFの進行の予測ができた.


<感想>


IPFといえば,KL-6とかSP-A,SP-Dなどを思い浮かべますが,


フィブリンー1はIPFの進行を予測できるかもしれないようです・