論文No392
Fibulin-1 Predicts Disease Progression in Patients With Idiopathic Pulmonary FibrosisFibulin-1 Predicts Disease Progression
Chest. 2014;146(4):1055-1063. doi:10.1378/chest.13-2688
オーストラリアからの報告.
特発性肺線維症(IPF)のメカニズムは不明である.
どういう患者が進行しやすいかはよくわかっていない.
我々は以前,糖タンパクであるフィブリンー1が間質細胞の分化,障害の修復を促進し,
IPFの線維化に関係することを報告した.
IPFの患者をリクルートし,最低1年間フォローした.
15人のIPFあり/なしの患者の肺間質の線維芽細胞を培養した.
血清,線維芽細胞のフィブリンー1をwestern blotで,肺組織のフィブリンー1はIHCで測定した.
血清のフィブリンー1はIPF患者で増加していた.
さらに,組織のフィブリンー1レベルもIPF患者で増加しており,肺機能と負の相関があった.
IPF患者の肺間質の線維芽細胞はより多くのフィブリンー1を産生していた.
最初のフィブリンー1の血清レベルで,その後1年のIPFの進行の予測ができた.
<感想>
IPFといえば,KL-6とかSP-A,SP-Dなどを思い浮かべますが,
フィブリンー1はIPFの進行を予測できるかもしれないようです・