こんにちは,ドクターNです.


COPDと鑑別する必要のある病気はいくつもあるのですが,


その中でも,ぜんそく,結核,肺がん,心不全,間質性肺炎が重要です.


鑑別のためには,胸部X線,胸部CT,心電図,喀痰検査,肺機能検査などを行います.


特に困るのが,ぜんそくとの鑑別です.


ぜんそくの経過が長くなると気管支が細いままとなり(リモデリング),


COPDと同じ閉塞性障害を呈することがあります.


また,COPDの中にも気管支拡張薬への反応がいい(可逆性がある)タイプもあり,


COPDとぜんそくとが合併していることもあります.


このような病態はオーバーラップ症候群と呼んで,両者の特徴を踏まえた治療を


していくことが求められます.