論文No321

A Comparison of Health-Related Quality of Life in Idiopathic Pulmonary Fibrosis and Chronic Hypersensitivity Pneumonitis

Molly Lubin, MD; Hubert Chen, MD, FCCP; Brett Elicker, MD; Kirk D. Jones, MD; Harold R. Collard, MD, FCCP; Joyce S. Lee, MD

Chest. 2014;145(6):1333-1338. doi:10.1378/chest.13-1984


アメリカからの報告.


間質性肺炎(ILD)患者は,健康関連QOL(HRQL)が低い.


ILDのサブタイプによってHRQLがちがうのかは不明である.


特発性肺線維症(IPF)と慢性過敏性肺臓炎(CHP)でHRQLが異なるかを調べた.


HRQLはSF-36 ver.2を使用した.


主に身体要素のサマリー(PCS)とメンタル要素のサマリー(MCS)で検討した.


IPF患者(102名)の方が高齢で男性が多く,喫煙歴が多かった.


2つの群で肺機能は有意差なかった.


CHP群(69名)ではHRQLはSF-36のすべての8つのドメインで悪かった.


年齢や肺機能で補正しても同様の結果であった.


疾患のちがいとPCSスコアを説明するものとしては,呼吸困難の重症度,疲労感であった.


疾患のちがいとMCSスコアを説明するものとしては,呼吸困難の重症度,女性,疲労感であった.


<感想>


HRQLはIPFよりもCHPの方が悪いようです.


ILDのサブタイプによるHRQLの違いは,一部性別,呼吸困難,疲労感で説明できそうです.