論文No314

Prospective Characterization of Protracted Bacterial Bronchitis in Children

Danielle F. Wurzel, MBBS; Julie M. Marchant, PhD; Stephanie T. Yerkovich, PhD; John W. Upham, PhD; Ian M. Mackay, PhD; I. Brent Masters, PhD; Anne B. Chang, PhD

Chest. 2014;145(6):1271-1278. doi:10.1378/chest.13-2442


オーストラリアからの報告.


小児の長引く細菌性気管支炎(PBB)の特徴を調べるため,

大規模コホートを企画した.


気管支鏡を行ったPBBあり/なしの小児を前向きにリクルートした.


免疫機能,リンパ球サブセット解析を行った.


BAL液を用いて細胞,細菌学的検査をおこなった.


ウイルスはPCRで,細菌は培養で同定した.


104人(69%が男児)の平均年齢は19か月.


PBBの小児は,保育所に行っている率が高かった.


喘鳴はPBBあるなしにかかわらず多く,気管気管支軟化症がよくみられた.


PBBのある小児は下気道の好中球が有意に多く,


BALにてアデノウイルスが多く検出された.


血液中のCD56,CD16のNK細胞がPBBでは多く見られた.


<感想>


小児で細菌性気管支炎が長引く患者は


保育所に行っている率が高く,


NK細胞増多,アデノウイルス検出が多いことから,


ウイルスの関与が考えられそうです.