論文No313

Comparison of Gastroesophageal Reflux Disease Questionnaire and Multichannel Intraluminal Impedance pH Monitoring in Identifying Patients With Chronic Cough Responsive to Antireflux Therapy

Xianghuai Xu, MD; Qiang Chen, MD; Siwei Liang, MD; Hanjing Lv, MD; Zhongmin Qiu, MD, FCCP

Chest. 2014;145(6):1264-1270. doi:10.1378/chest.13-1634

中国からの報告.


胃食道逆流起因性の慢性咳嗽(GERC)を予測するため,

胃食道逆流疾患質問票(GerdQ)と食道のpHモニタリング(MII-pH)を比較した.


GRECが疑われる126名の患者にMII-pHを行い,GerdQに回答してもらった.

GERCの最終診断は,胃酸を抑える薬(PPIなど)に対する良好な反応で判断した.


GERCは126名中102人で診断された(81%).

咳は55人で胃酸逆流のため,47人で胃酸以外の逆流によるものであった.



GERCをもっとも予測するカットオフ値は8.0とした.

この感度は66.7%,特異度は91.7%,陽性的中率は97.1%,陰性的中率は42.9%であった.



胃酸によるGERCに限るとGerdQの予測精度が上がった.

感度は90.9%,特異度は78.6%,陽性的中率は71.4%,陰性的中率は96.4%であった.


胃酸でない逆流の場合は意味のあるGerdQのカットオフ値は決定できなかった.


MII-pHの方が,総じてGerdQよりもGERCをよく予測した.


<感想>

GerdQは胃酸に関連したGERCの予測には役立ちそうです.