論文No303

Impact of Macrolide Therapy in Patients Hospitalized With Pseudomonas aeruginosa Community-Acquired Pneumonia

Elena Laserna, MD; Oriol Sibila, MD; Juan Felipe Fernandez, MD; Diego Jose Maselli, MD; Eric M. Mortensen, MD; Antonio Anzueto, MD; Grant Waterer, MD; Marcos I. Restrepo, MD, FCCP

Chest. 2014;145(5):1114-1120. doi:10.1378/chest.13-1607

アメリカからの報告。

マクロライドが、緑膿菌の市中肺炎による入院の死亡率に影響するかを調べた。

150以上の病院を後方視的に調査した。

HCAPと免疫抑制状態の患者は除外した。

マクロライドは48時間以内に開始された。

市中肺炎で緑膿菌が検出された402人のうち、171人がマクロライドを投与された。

高齢で白人にマクロライドが投与されている傾向があった。

マクロライド使用により30日後の死亡率は有意差がなかった。

ICU入室率や人工呼吸器の使用などにも、差がなかった。

〈感想〉

緑膿菌による市中肺炎の初期にマクロライドを使用しても

30日後の死亡率には差が出ませんでした。

緑膿菌限定なのか、アメリカ人に限定されるのかは不明です。

個人的には、通常、市中肺炎で非定型肺炎を疑わない限りは

マクロライドは使用しないですねー。