論文No282

Facility-Level Analysis of PET Scanning for Staging Among US Veterans With Non-small Cell Lung Cancer

Michael K. Gould, MD, FCCP; Todd H. Wagner, PhD; Ellen M. Schultz, MS; Xiangyan Xu, MS; Sharfun J. Ghaus, MBBS; Dawn Provenzale, MD; David H. Au, MD; for the Cancer Care Outcomes Research and Surveillance (CanCORS) Consortium

Chest. 2014;145(4):839-847. doi:10.1378/chest.13-1073

アメリカからの報告.

PETを頻回に使用することでNSCLCの予後が改善するか調べた.

622人のアメリカ退役軍人で新たにNSCLCと診断された患者を,PETの頻度によって

low(<25%), medium(25-60%), high(>60%)に分けた.

low, medium, highでPETはそれぞれ13%, 40%, 72%に施行されていた.

PETを頻回に施行していることは,より進行度の高いステージングと関連していた.

ダウンステージ,非治癒手術とは関連していなかった.

平均352日のフォロー後,22%のlow,medium と20%のhigh useが生存していた.

<感想>

PETを頻回にとる施設ではステージを高めに設定する傾向があったようです.

PETを頻回に施行しても,この論文では予後の延長とは結びつかなかったということです.

PETは進行度の決定にも有用ですが,過信は禁物のようです.