こんにちは,ドクターNです.


今回は,PETについてです.


がん細胞は正常細胞よりも養分を多く要します.


PETは,positron emission tomography (陽電子放出断層撮影) のことで,放射性薬剤を体内に取り込ませ、放出される放射線を特殊なカメラでとらえて画像化します。


ブドウ糖代謝の指標となる18F-FDGというくすりを用いた"FDG-PET検査"が行われています.


肺だけではなく,全身のがん細胞の有無を画像で確認できます.


しかし,がん細胞そのものを検出するわけでなく,ブドウ糖を多く消費する部位を表示するだけなので,確定診断ということではありません.


また,がん以外の疾患でも陽性と判定されることもありえますので注意が必要です.


肺の中に円形の陰影があり,CTでの印象は肺がん,しかし気管支鏡をしても確定診断がつかなかった.


このような場合,手術するか迷うような時に,PET検査を行うと悪性かどうかの目安になります.


高知大学医学部のホームページより
↓   ↓   ↓   ↓