論文No176

Role of Transthoracic Contrast Echocardiography in the Clinical Diagnosis of Hereditary Hemorrhagic Telangiectasia

Sebastiaan Velthuis, MD; Veronique M. M. Vorselaars, MD; Marco W. F. van Gent, MD, PhD; Cornelis J. J. Westermann, MD, PhD; Repke J. Snijder, MD; Johannes J. Mager, MD, PhD; Martijn C. Post, MD, PhD

Chest. 2013;144(6):1876-1882. doi:10.1378/chest.13-0716

オランダからの報告.

2004年から2012年にかけて,遺伝性出血性毛細血管拡張症(HHT)を起こしうる変異をもったキャリア487名が経胸壁コントラスト心エコー(TTCE)と胸部高解像度CT(HRCT)を施行した.

これらは肺動静脈奇形(PAVM)を見つけるために行われた.

TTCEにおけるシャントはminimum, moderate, extensiveの3段階に分類された.

HHTはPAVMを含む4つの Curaçao criteriaで診断できる.

TTCEでシャントのあった218名のうち114名(52.3%)はHRCTでPAVMが証明された.

Curaçao criteriaにTTCEを加えると487名のうち92名がHHTと診断された.

感度は88%から94%に増加し,特異度は74%から70%になった.

TTCEでグレードが2以上(moderate以上)とすると,感度は90%に増加し特異度は74%で変わらなかった.

<感想>

HHTは私は経験したことがありませんが,PAVMを起こすとされます.

PAVMをTTCEで検出できると感度は改善し特異度は悪くならないということのようです.