これまでの人生で3回、金縛りにあったことがある。
1度目は高校生のときで、
時刻は当然のように丑三つ時。
ベッドに横たわっていたら、違和感。
俗に言う意識はあるのに体は動かない状態に突然陥る。
うおっ! マジか! めっちゃ意識あるのに体動かん! 目も開かん! これって噂のあれか!
などとちょっとばかり楽しくなってきたのも束の間、
ドアの向こうに人の気配を感じる。
深夜で、絶対に誰も来るはずないのに、ドアをノックする音が聞こえたり、低く唸るような声が聞こえる。
やべえ! むちゃんこやべえ! ぎゃー!
なんて思ってたら、金縛り解ける。
2度目は22か、3のとき。
もちろん丑三つ時。
ベッドに横たわっていたら、違和感。
来た。
むちゃんこ意識あるのに体が動かん。
嫌な予感…
…独り暮らしのアパートの部屋、横たわる僕の頭の上はすぐ壁。
なのに、そこに誰かがいる。
目は開かないのにそこに誰かがいるのがわかる。
やべえ! そこ壁なのにめっちゃ居る! めっちゃ気配感じる! むちゃんここえー!
などと思っていたら、
「幽霊って叱ると逃げるらしい」
というテレビで得た噂を思い出し、よし叱ってやろうと試みる。
が、体が動かん。
しばらくして金縛りが解けた瞬間、バカヤロウ! と独りで叫ぶ。
3度目は半年くらい前。
確か早朝だった。
夜勤を終えてベッドに横たわっていると、違和感。
来た。
体、動かん。
目、開かん。
やべえ! 来ちゃった!
…あれ?
てっきりまた心霊現象が起きると思ったら、
横たわる僕の頭上から賑やかなユーロビートが聞こえ、
足下からは女子高生みたいなキャピキャピした話し声が…
結論。
金縛りはただの疲れ