今も昔も医療連携をしたいという鍼灸師がいるようです。

 

鍼灸師は医療従事者ではありますが、病院スタッフの一員というよりは鍼灸院で施術をするというイメージが大きいですね。

 

医療は医師を頂点に、看護師や薬剤師、放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士・・・がその指示に従う2層式になっています。

 

その2層目に鍼灸師が入るということになります。

 

間違っても医師と肩を並べることにはなりません。

 

しかし、この流れはとても良いことだと思います。

 

資格を取ったもののあまり活躍できない鍼灸師もいますので、医師の指示のもと施術が行われればリスクがありません。

 

また鍼灸師の生き残る手段にもなるでしょう。

 

鍼灸の資格を持っている人数は18.6万人、毎年4000人ほど増えています。

看護師で173.4万人、薬剤師で32万人、放射線技師4.5万人、臨床検査技師5.5万人、理学療法士19万人、作業療法士9.4万人です。

理学療法士並みの人数がいる計算になります。

 

鍼灸自体が世間的にあまり受け入れられておらず、実に受診率は国民の5%と言われています。

1億3000万人の5%ということは650万人。

横浜市の人口が377万人

大阪市の人口が277万人

名古屋市の人口が232万人

札幌市の人口が197万人

福岡市の人口が164万人

 

横浜市と大阪市の人口ぐらいが鍼灸を受けたことがある、もしくは受けているということになります。

ちなみに病院の医療を受けた、受けている人口は1億3000万人です。

当然ですね。

受診者が650万人で、鍼灸師18.6万人ですので、一人の鍼灸師が35人の受診者を見た、見ているという計算になります。

 

これが受診者1億3000万人となると、鍼灸師18.6万人ですので、一人の鍼灸師が698人の受診者を見た、見ている計算です。

 

雲泥の差ですね。

 

ただ、病院の医療と東洋医学では、見立ても、アプローチも違います。

 

たとえば頭が痛い。

病院では、CTやMRIなどの画像検査を行い、必要であれば手術、何もなければ鎮痛薬が処方されます。

大部分は鎮痛薬で、とりあえず痛みを取り除こうとするでしょう。

 

東洋医学では、標治という症状の緩和と本治という原因の治療をします。

寒邪による気血の流れが悪化し、頭痛が起こるため、散寒し、気血の流れを改善します。

または病院風に考え、肩が凝っているから血行不良になり、頭痛となっているので肩をほぐします。

手段として漢方薬や鍼灸マッサージを使います。

 

このようにいわゆる東洋医学の治療とはアプローチも変わってきます。

 

韓国ドラマで「第3病院」があり、内容的にはまさに一つの病院に西洋医学と東洋医学の医者が存在し、一人の患者をめぐり、意見の相違があり、その強調しあう難しさを物語っていました。

 

日本ではありえないことなので病院の医師の指示のもと鍼灸施術を行うことになるでしょう。

 

病院の医師が東洋医学をしっかり把握していれば良いですが、医師は学ぶことも多いので東洋医学まで勉強できるのかどうか・・・。

 

そういったこともあり、私たち針灸の世界は医療(病院)と手を組みたいという願望が強い。

それは針灸が医療の一つとして医師などから認めてもらいたいという思いからだ。

病院やクリニックの中で、一医療職として仕事出来たらな~と思うのだろう。

 

先日きた患者様が面白いことを言っていました。

その方はある不妊クリニックに通っています。

そのクリニックには鍼灸が受けられる施設があります。

診察もできて、針灸もできる一石二鳥なイメージですが、患者様はこう言いました。

「すべてそこに依存して良いのかな?」

その患者様は採卵3回と移植5回をずつ行っています。

まだ結果が出ていません。

「クリニックの考え方とは違う考え方でアプローチするのが良いはずなんです。」

体外受精の成功率が30%程度と低く、そもそも結果が簡単には出ないから針灸を受けて可能性を上げようとしているのに・・・。

 

まさに私が思っていることを言っていました。

同一施設内となると、できることに制限が入ることがあります。

針灸で使う手技も、針灸などに使う機器も。

施術時間の問題や施術中の心地よさなどやはり違ってしまいます。

他にも、現在の治療が合っていない場合に他のクリニックに転院することを勧められない。

 

これでは我々の良さは発揮しにくくなります。

当院ではお互いに紹介はあるものの、一緒にやることはありません。

 

同じ目標(例えば妊娠)に向かい、それぞれの考え方、アプローチの仕方で行えば良いのです。

クリニックの体外受精の成功率は3割ほど。

7割どこ行った?

この3割の確率を4割、5割・・・にしたいじゃないですか?

病院の医療では限界があります。

そこで東洋医学などを駆使し、妊娠率の数字を上げたいと思うじゃないですか?

 

また、来院される患者様に「おすすめのクリニックありますか?」と聞かれた際、その患者様の状態に合わせ、紹介するクリニックが異なります。

何回も体外受精を行っている場合は、転院も勧めます。

私たちは、そんな立場でよいのではないでしょうか?

 

 

 

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