はじめに
中国語では同じ人に対し、関係性が違えれば呼び方も違う!
=その呼び方で呼ぶ人と呼ばれた人の関係と仲良さをなんとなく推測できる!
とはいえ、とても「感覚」的な問題と微妙なニュアンス違いなので、例外はたくさんあるし、絶対的なルールはないので、これからの解説はあくまでも「参考」に過ぎない!
説明にない呼び方や、説明にあるがこの場合はなに?的なご質問があればここでもTwitterでもご連絡ください💪✨
魔道祖師(陳情令)は時代小説なので、現代では使われていない愛称もあるが、例があった方がわかりやすいと思うので「魏無羨」を使って解説してみます!
魔道祖師(陳情令)に出ている愛称
阿羨(阿+名前一文字)
友達や家族など、親しければだれでも呼べる!
対女性でもOK!
じゃなぜ魏無羨は阿羨で呼ばれるのに
藍忘機は「阿機」と呼ばれないの?
これはとても感覚的な問題😓
「阿」はなんとなく、
ローカル、0距離の感覚あるから、
江家みたいに自由奔放な家系や、庶民たちでは使っているが、
王室や藍家みたいにルールに厳しい、
礼儀教養最優先の人たちは
そう呼ばないしそう呼ばれないイメージ!
でもなんとなく藍曦臣と景儀の場合、
ルールに厳しい環境で育ったけど、忘機ほどまじめで頭が固いわけではないから、
阿瑤や阿追を呼んでもおかしくない!
(だから結局法則はないから個人の感覚問題!)
また、全く違うニュアンスになるが、
時代劇や時代小説に出てる貧しい人や使用人や下僕など、ちゃんとした名前を付けてもらえる出身ではない人も「阿◯」を愛称ではなく名前として使う。
例えば莫家の使用人の阿丁と阿童はたぶんそう!
「阿◯」の呼び方は現代でもよく使っているが、
愛称ではなく、あだ名のニュアンスで使っている!
羨羨(名前一文字を二回)
対幼児にしか使わない!
幼児であれば男女ともOK!
幼児に喋る際に二文字を重ねて言うの結構ある
(赤ちゃん言葉みたいな)、
例えば「吃飯」(ご飯を食べる)を「吃飯飯」で言うとか、
「燙」(熱い)を「燙燙」で言うなど、
名前だけではなく、名詞や形容詞でもそうする!
現代でも使える!
ちなみにバカップルやぶりっ子も使ってる😂
(=対幼児じゃないのに使ってる人はバカップル同士かぶりっ子w)
魏兄(苗字+兄)
同輩の友達同士、
もしくは対目上や年上の男性で使う。
「兄」だから対男性しか使えないが女性も呼べる!
「哥」より距離がある感覚はある。
聶懷桑は魏無羨の同輩だし仲良しだから名前で呼んでもいいが、
勉強も遊びも喧嘩も強い魏無羨を尊敬してるから、
「兄」を「さん付け」のニュアンスで使った。
魏無羨が最初のとき一回藍忘機のことを「機兄」で呼んだが、「名前+兄」の使い方なくもない!
だが「兄」は敬称に近いので、尊敬している相手を名前でなく苗字呼びの方が多いから、この場合、
「まだそんなに親しくないから呼び捨ては嫌われるよね?でも同輩だから哥を使えないし、ここに藍氏ばかりだし名前でいいよね?」と勝手に解釈してもいいと思う😂
話がずれるけど、
「機兄」は鶏のむね肉と同じ発音だから、
恐らく藍忘機のことを「兄付け」で呼びたい場合は「忘機兄」か「湛兄」の方がいい気がするw
陳情令で「機兄」聞いたときちょっと笑ったw
現代ではあまり使わない気がする👀
目上や年上の敬称として使われるのは「大哥」かな!
羨兒(名前一文字+兒)
魏無羨はそう呼ばれていないが、
莫夫人が莫子淵のことを「淵兒」で呼ぶように、
親が子供を呼ぶ愛称である!
だから江楓眠と虞夫人は江澄のことを「澄兒」、
江厭離のことを「離兒」で呼べる!
また、親代わりでも呼べる!
だから江楓眠と虞夫人は魏無羨を「羨兒」でも呼べる!
なぜ江家では「兒付け」呼んでいないのは特に理由はないと思うが、
なんとなく「兒付け」は依存性がある親子関係を感じる👀
莫家みたいに子供を溺愛する親か、
皇室の妃たちみたいに子供の地位で自分の人生が決まる親か、
庶民たちみたいに一緒にがんばらないと生きていけない親子などはよく「兒付け」する印象👀
江家はなんとなくドライで子供が独立してるから、
もちろん絆は強いが、「兒付け」するほどの依存性はないからではないかと思う👀
現代では使っていない!
時代劇や時代小説にしかない!
魔道祖師(陳情令)に出ていない愛称
老魏(老+苗字)
陳情令観た人は山河令も見た場合が多いから、
山河令でよく出てた「老温」も説明してみる!
同輩の大人の友達同士で使う!
「兄付け」より距離が近くて親友や知己の感覚がある!
対女性には使わない!
転生前の江澄と魏無羨は一番「老◯」の典型的関係性かもしれない!
口悪いけど本当は仲良い、ライバルだけど命かけても守るみたいな!
でも二人は友達より兄弟に近いし、魏だけど江家の人だから「老◯」で呼ぶのはちょっと違うね!
じゃ陳情令では親友・知己の設定だから忘羨はお互いのことをなぜ老藍と老魏で呼ばないの?
「阿◯」と同じように、なんとなくルールに厳しいや教養がある人はそう呼ばないしそう呼ばれない印象がある気がする><
あとは年寄りの知り合いにも使える!
隣人の60歳の老李とか😂
雑貨店店長の老陳とか😂
現代であまり使わないと思っていたが、
中国のバラエティを見ると芸能人同士で使ったのをどっかで見た気がしたから、
台湾はそんなに使ってないけど中国は使ってるかも!
あだ名のニュアンスで使う場合もある!
小魏、小羨(小+一文字)
日本語で例えると「ちゃん付け」に近い!
女性、後輩、目下の人に使う印象。
なんとなく対男性には苗字、対女性には名前の気がするがそうじゃない場合もある👀
記憶は曖昧だから確信はないけど、
魔道祖師には使ってないかな、、、
なんとなく時代劇だとお店の店長がスタッフたちを「小◯」で呼ぶ印象はある😂
現代では愛称でもあだ名でも使う!
でも愛称としてのは子供の頃だけな気がする!
小学校に上がってどっかのタイミングからやめるかな、、、
そのあとまだ「小◯」で呼ばれる場合はたぶんもうあだ名になってると思う!
まとめ
終わりに
フォロワーに聞かれて、確かに愛称って、
今まで特に気にしたことないが、
中国語わからない人にとっては「なんで?」「どういう意味?」になるよね😂
日本語の「くん付け」、「ちゃん付け」、「さん付け」、「呼び捨て」みたいに深く考えて使ってるわけではなく、感覚で使ってるから説明しにくい😂
でもこのきっかけで考えてみたら中国語の愛称は興味深いなーと思った!!
難しかったけど書いてるときは楽しかった🙌
特に古文や国語を研究したわけではないから、
本当に感覚と個人の見解です!
(大目にみてください🙇)
例外や個人の見解で当てはまらない場合は全然あるし、
ここに記載していないがそういえばこういうのもあったな!
と出てきたら都度更新するから、質問や交流大歓迎です!!
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以上、お役に立てたら嬉しいです💕