かなり前の投稿になりますが、ブログではアップしていませんでしたので、
先月の知床五湖の動画についての動画です。
知床五湖には五湖から一湖まで、5つの湖(分類上は沼)を巡る1周約60分から90分で歩ける遊歩道があります。
4月下旬からゴールデンウィーク明けまでと、8月1日から11月上旬の冬季閉園までの間は、自然公園法で「植生保護期」と指定され、1日に歩く人の人数を制限し、レクチャーを受けることを義務づけして、観光と自然保護の両立を目指しています。
5月中旬から7月まではヒグマの繁殖期と重なり、また、ヒグマがエサとして利用する水芭蕉の群落があるため、ヒグマに遭遇した場合に対応できるネイチャーガイド同伴のみガイドツアーとして歩くことが出来る「ヒグマ活動期」と指定されています。
「植生保護期」でもヒグマが目撃されることは当然のようにあり、この日はちょうどヒグマの目撃情報が入って知床財団のスタッフがルート案内の看板に「地上遊歩道閉鎖」の貼り紙を貼る姿を「あー…_| ̄|○」と思いながら見ていました(^^;)
動画ではチラッと、貼り紙を貼りに歩いていく財団スタッフさんが映ってしまっていますが、
撮影時には出来るだけ人が映らないように配慮しているので、
貼り紙を案内板に貼っている動画はありませんが、「………( ;∀;)コノタイミングデデスカ?」みたいな感じでスタッフさんを見ていました(^_^;)
遊歩道が閉鎖された場合はテロップでも入れているように、植生保護期でヒグマが目撃された場合は原則「2時間閉鎖」。財団スタッフが遊歩道を歩き、ヒグマが滞留していないか、新たな痕跡は?等を確認し、問題ないと判断されれば再び解放されます。
8月は餌となるようなものが知床五湖にはありませんので「2時間後におそらく解放されるだろう…」と思い、別の場所で時間を潰しつつHPで状況を確認。予想通り地上遊歩道は解放されたので、雄大で美しい景色を楽しむことが出来ました😊
ちなみに「ヒグマ活動期」はヒグマが目撃されたからといって一律に閉鎖されるわけではなく、ツアー継続か、中止&遊歩道閉鎖かは目撃したガイドの判断となります。ただ、おそらくヒグマを目撃したら中止を宣言することが多いでしょうね、特に臨機応変に対応が出来る優秀なベテランガイドほど。何故なら「あの辺りにいるヒグマなら、どう動こうとも自分なら対処できるが、あの新人ガイドが同じように対処できるか?あの経験の浅いガイドがこの状況で臨機応変に対処できるか?」という自分目線ではなく、一番、能力値の低いガイドを基準に考えるから。
これは、昔、知床五湖ガイドツアーに参加した時、経験豊富なガイドの人に「ヒグマを目撃した時に中止にするか続行するかの判断基準は何ですか?」と聞いたことがあって、返ってきた答えが「言葉は悪いですが、強いて言えば一番能力が低いガイドが対応できるかどうか。この場所を案内するには試験に合格しないといけませんので、毎年、案内できるメンバーが変わります。なので一律にこうだ!と決めないようにしています」
一律の基準的なもを知りたくて聞いたつもりが、返ってきた答えが「一律の基準はない」。
このお話は僕のものの考え方に大きく影響を与えています。
そんな思い出のある「知床五湖」です。