あらためてツキノワグマの特徴について調べていました。

 

【ツキノワグマ】

頭当胴長 110cm~130cm

オス・体重80㎏

メス・体重50㎏

 

クマ類の中では小型に分類

食性は主に植物・昆虫が中心

縄張りは持たず、他のクマとの行動圏は重なる。

本州の約45%の地域に生息。

時速40㌔~50㌔で走れる。

性格は臆病。

 

ふむふむ。

 

身体の大きさと生息域以外はヒグマと同じですね。

元々は肉食で腸の長さは短くて肉食獣のそれ。

でも、足が短く瞬発力には欠けるので

他の動物を追いかけても簡単に捕まえられないから楽に食べられる植物をエサに選んだ。

爪も動物を捕まえて引き裂くというよりは、

スコップのように土を掘り返すのに適している。

肉食獣としての身体的な欠陥があったからこそ、

食べ物を肉食から植物に変えて氷河期を乗り越えることができ、

人間の文明が発達し、生息域が狭まっているにもかかわらず、

柔軟な行動力で、現代でも生き残ることが出来た動物です。

 

あらためてツキノワグマ遭遇の映像を振り返ってみて。

おそらく下から登ってくる登山者を見て驚いて、

こちらに向かって走って来たクマ。

僕の方が坂の上にいて、クマからは僕が見えていません。

僕の存在を伝えるために「ハイハイハイ!」と声掛け。

クマは僕の声を聞いて立ち止まり、

キョロキョロと周りを見て「どこ?」と言う感じで確認しています。

「人間…いない…?」と言う感じで再び前進を始めます。

再び「ハイハイハイ」と声掛け。

再度、キョロキョロして周りを確認していますが、

やはり僕に気付けません。

 

声の主がどこにいるのか分からないので、

隣の木に登ってどこに人間がいるのか確認しています(推測)

後ろからも登山者が来ていますが、

木に登っている間、下から来た登山者は見ず、

ほぼ僕の方だけを「じ~っ」と見て、

僕を観察しています(推測)。

この時、他に仲間はいるのか?

自分はどの方向へ逃げればいいのか?

自分が取るべき行動はどうすればいいのかを考えています(推測)

僕のいる場所を確認し、どう行動するか決めたので、

木から降りていきました。

その後、一瞬だけ姿を現しましたが、

山の斜面へと登っていきました。

 

推測ですけど、木に登った理由は人間に挟まれ、

追い詰められて咄嗟に木に登ったのではなく、

冷静に周りの状況把握をするために登ったんだな、と映像から見て取れます。

 

木に登ってこちらを見るクマの姿を見ながら

「立ち上がって周りの様子を確認する行動と同じだな…」と思っていましたが、

映像として見返してみると、おそらく、そうだ…と改めて思いました。

 

クマに関して素人ではありますが、

全くの素人というわけでもありません(^_^;)

単独で歩いている時にクマに遭遇したのは今回が初めてですが、

単独でない時にヒグマに遭遇した経験は何度かあります。

なので、緊張はしましたが、必要以上に動揺することは無く、

クマの様子を見ながら声掛けや、

様子を見ながら徐々に距離を取って後退していく…という行動を

ビデオを撮影しながらでも取れたわけです。

過去にクマとの遭遇経験が無ければ、

たぶんビデオを撮っている余裕はありません(^_^;)

こちらから声を掛けて人間の存在を知らせるという発想も出来ないでしょう。

恐怖のあまり、慌てて、騒いで、走って萬岳荘まで逃げるという、

やってはいけない3箇条を全てやったかもしれません。

 

YAMAPを見ると、この後、またクマが同じ場所に戻って来ていたようで、

目撃者がいましたが、固まって動けなくなってしまったようですね。

驚いて「きゃー!」と騒ぐよりは恐怖で固まって動けなくなった方がクマを刺激しないので、

結果的に正しい行動となるわけですが(^^;)

 

しかし、あの場所にまた戻っているということは、

何かあの場所に執着させる「エサ」でもあるんですかね?

そんなものは無いように思いましたが…。(・・?

 

来月の紅葉シーズン。

登る予定の日が晴れてくれたら、

あのダラダラと長い緩やかな坂道を登る時に、

獣道の存在とエサになるようなものがあるのか注意深く見ながら歩こうと思います。

同じ場所に何度もクマが戻ってきているなら、

他に誰もいない時は声出しして登った方がいいポイントかもしれませんね。

 

ちなみにクマ鈴は付けない主義です。

クマ鈴は「何かが近づいている…」と、

クマに心の準備をさせるため程度に思っておいた方がいいでしょう。

鈴を聞いたからと言ってクマが必ず逃げていくわけではありませんし、

好奇心の強いクマは逆に近寄ってくることもあります。

 

僕はクマ鈴は「土産物売り場の人のためのもの…」程度の認識です。