登山へ向かう車の中や、電車、飛行機の中の時間は新しい知識、価値観を得るための貴重な時間。

そして先日の寧比曽岳登山への行き帰りで何度も聞いて共感した本の解説動画。

 

〇ドイツの女性はメイクしない。すっぴんに該当する言葉も無い。

 服装も気にしない。家で着ているダサイ服で仕事に行く。スーツにネクタイは少数派。

 ドイツ人は他人の目よりも自分の気持ちを優先。流行よりも機能性を重視。

 

→自分は仕事中はネクタイをしていますが、通勤では外しています。

 机の引き出しに入れているので、毎日同じネクタイです(笑)

 

 理由は日常生活の中で「選択」する機会を減らすため。

 「選択」はどんな小さなことでも疲労を蓄積させる。

 日々、選択をしながら生きていけないという世の中で、

 疲労に押しつぶされないようにするには、

 いかに日常のルーティーンの中で「選択」を減らすことが出来るかどうか。

 また、ネクタイを締めるということは首を絞めつけるということ。

 すると交感神経を刺激して疲労をアップさせるという研究結果もあります。

 なので、自分はシャツの一番上のボタンは締めていません。

 ネクタイもギュッとは締めずに首元は敢えて緩々にしています。

 一言でいえば「だらしない」ように見えるのでしょうが、

 あくまで疲労軽減、機能性重視です。

 

 選択を減らすということはお金で買えない「時間」を作り出すということ。

 ドイツの「メイクしない」という習慣は、

 大きな「時間的余裕」と「疲労感の解消」に役立っているのでしょう。

 あと、「ダサイ服で仕事に行く」という部分。

 「年収90万円東京ハッピーライフ」の著者の大原氏が書いていましたが、

 「外国人はダサい服でもカッコいい。何故なら歩く姿勢が良いから、何着ていてもカッコよく見える」と。

 通勤中の名古屋駅内を歩いている人たちの姿を見ていると、

 暗い表情で背中が丸まって疲労感タップリで歩いている人を多く見ます。

 スーツ着ていてもネクタイをしていてもカッコ悪いのなんの(苦笑)

 あれならダサイ服でも姿勢を正しくキビキビと明るい表情で歩いた方がカッコ良いでしょう。

 

〇ドイツにある「閉店法」

 ドイツでは夜8時にお店は閉店。

 休日も病院や薬局、空港などインフラ設備以外のお店はやっていない。

 すべての人が休日は家族の為にも休む権利がある、という考え。

 よって、24時間営業のコンビニなどあり得ない。

 

→今までずっと思っていましたが、

 コンビニこそが日本の息苦しさと生産性の低さを生み出した諸悪の根源ではないかと。

 便利な反面、深夜の利益率は?

 利益率が低いから時給も低くなる。

 いつでも物を買いに行ける施設があるからこそ、他の職種の長時間労働にもつながる。

 利益の分散。生産性の低下。

 夜8時までに閉店してしまえば、それに合わせた生活に変えるしかない。

 利益の集中。生産性の向上。

 何かを変えるには「環境を変える」しかない。

 「環境が変われば」生活を変えるしかない。

 

 極力、極力、コンビニは使わないように努力しています。 

 理想は一切使わない。

 だって、スーパーで買うより値段が高いし…。

 でも、登山に行く前にコンビニでトイレを借りながら商品は買わない…は出来ない…。

 これ以外でコンビニに入ることは殆どありません。

 

〇「おもてなしの心」こそ非生産性の根源。

 ドイツでは上下関係を気にしない。

 店員が自分の気持ちを押し殺してお客に笑顔で接することもない。

 ドイツ人は自分の気持ちをハッキリ言い、相手の気持ちを察する※ことはしない。

 ※店員が気を使って、コップの水が無ければ注ぎに行ったり、

  服に迷っていれば声をかけに行くなどをしない。

 

→お互いが対等な立場ということですね。

 気に入ったら買う。気に入らないなら買わない。

 相手に媚びることはしない。

 お客様は神様なんてことはあり得ない。

 だから、気疲れすることもない。

 ストレスが無い。

 

 日本では「目は口ほどに物を言う」という言葉があり、

 言葉が無くても察してくれる「おもてなしの精神」。

 でも、その「察する」によって行き違いが発生する。

 もう水は飲みたくないのに水を注がれた、とか、

 ゆっくり服を見たいのに声をかけられて邪魔されたとか。

 

 先月、洋服の青〇でYシャツを買った時、

 わざわざ商品を店舗の出口まで手に持って送ってもらいましたが、

 その行動、必要ですか?

 ハッキリ言って、こちらも気疲れします。

 会計済ませたら、その場で手渡しでいいじゃん?

 お客さんについて出口まで商品を持っていく時間が店員にとって無駄です。

 その時間で他の必要な仕事をした方が生産性が上がらない?

 まぁ、店内ガラガラだったので影響は無いでしょうが、

 これは物事のたとえです。

 

 日本人は相手に期待を「求めすぎ」。

 高いサービスを求めるなら、それに対して高い「対価」を払うこと。

 政府が経済対策として外国人観光客の誘致で

 「おもてなしの心で」とか言っていたことがあったと思いますが、

 外国人が日本に来ているのは単に「安い」からです。

 「おもてなし」を求めてでは無い。

 あってもそれは付録、おまけでしょう。

 「ヨーロッパから一番遠くて安く行ける国・ジャパン」とあちらでは紹介されているとか。

 

 ドイツでは有休消化率100%が当たり前。

 残業は殆どなく、1時間当たりの生産性は日本の1.5倍。

 その差は過剰な「おもてなしの心」。

 今の日本の閉そく感、自殺者の多さ。

 生産性の低さの要因だな、と考えさせられる動画。

 

 常日頃からこんなようなことを考えていたので、

 とても共感できる内容でした。

 

 だからと言って、日本人の気質として、

 これら全てを日本人が出来るようになるとは思えませんし、

 だからこそ、自分の心と身体を守るために、

 自己研鑽をして、勉強をして、色々な価値観に触れて、

 可能な範囲で自分の中に落とし込んでいく必要があると思います。

 自分個人の過去の経験だけで考えてはダメだ、ということですね。

 

 とりあえず、これからもネクタイはしっかりと締めません(`・ω・´)

 何か言ってきたら「締めることで得られるメリットの科学的根拠は?」と言ってやる。

 「気が引き締まる」とか精神論は要らないんで、と(笑)