うつ病、肥満、慢性疲労、不眠、生活習慣病…。
それぞれが全く違う原因のようですが、
実は狩猟採取時代に身に付けた身体の仕組みと、
現代の生活のズレによって起きた「文明病」というたった一つの原因に辿り着きます。
人類誕生後、狩猟採取時代が約600万年。
農耕生活に移行してから現代まで1万年。
この壮大な時間のスパンを考えれば、
人類は600万年の狩猟採取時代の環境で生き抜くために最適化していると考えられます。
この著書には書いてありませんが、
男性と女性では目の細胞が違います。
男性は動体視力が高いM細胞が多くあり、その特徴は、
・光に反応する
・高速な処理は得意。詳細な処理は苦手
・情報処理の時間は短い
「光」に反応するというのは、「陰影」に反応するということ。
岩場や木陰に隠れている動物の「陰」にいち早く気づき、獲物を捕らえるために必要な能力。
その為、男性の目はカラフルな色に反応するようには出来ていません。
黒や紺、或いは白を好むように出来ています。
高速な処理や情報処理能力の速さは逃げる獲物を捕らえるために必要な能力です。
一方、女性の目には「P」細胞が多くあり、その特徴は、
・詳細な処理は得意だが高速な処理は苦手
・情報処理に要する間は長い
・質感や色に反応する
「色」については狩猟採取時代、
女性は山菜や果物を採っていたと考えられており、
より熟したもの、より新鮮なものを見分ける能力が必要だったため、
色を見分ける能力が発達したと考えられます。
また、物言わぬ赤ちゃんの健康状態を見極める為、
僅かな色の違いを見抜く必要があり、
情報処理に時間を要するが、詳細な処理が得意である必要があったのでしょう。
これらの男女の目の細胞の違いは現代でも行動に現れています。
男性は今でも動くものが好きです。
車、電車、バイクなど。
女性はカラフルなものが好きです。
アクセサリーとか、今の時代ではカラフルなネイルなど。
なので、男性目線で書けば、
女性がカラフルで綺麗な服を着たり、カラフルな髪にしても、
男性は口では綺麗だね、と口では言っても、
心の中では「ふーん」程度のことが多いのではと思います。
登山中、小さな子供とすれ違うと、
男の子と女の子では明らかに興味を示している対象が違うことに気付きます。
例えば「お母さんがお花が綺麗だって言っているからお花を見よう」などと、
男の子は空気読んで行動しません。
素直な行動を取りますので、「ダンゴムシ探す!」となります。
この辺り、子供は顕著ですね。
(今年の入笠山での出来事)
昨年の4月に大阪市長の松井さんが、
「女性は買い物に時間が掛かる」と発言して古すぎる固定観念などと批判されましたが、
男女の目の細胞の違い、脳の構造の違いを考えれば、
男女で買い物の時間に差が出るのは当たり前であって、古い固定観念ではありません。
当時の記事を見てみると「性別関係あるのか」と記者から指摘されていたようですが、
思いっ切り性別が関係していますから。
そしてその違いを「良い」「悪い」で捉えるところがおかしい。
これ以外にも、五輪に関して森氏が「女性は話が長い」と発言して辞任することになりましたが、
女性ホルモンによって空間認識の右脳の発達が抑えられ、
言語脳の左脳を発達させている女性の方が話が長くなるのは動物学的に当然であり、
行き過ぎたPC(ポリティカル・コレクトネス)は世の中を誤った方向に導くのではないか、と。
森氏ほど調整能力に優れた人は他になく、無償で困難な仕事を引き受けていたという。
↑女性が書いた本から引用。
ちょっと話が逸れましたが、
つまり狩猟採取時代の人類と現代の人類は全く変わっていない。
進化していないのです。
本書では、人類は狩猟採取時代に適した体であって、
現代の生活の中でのミスマッチが「炎症」を起こし、
現代人特有の「文明病」を発症させていると述べられています。
「道路を広くしたわりに、視野は狭くなった
お金を使って身につくものはなく、ものを買っても楽しみは少ない
家は大きくなったが、家族との関わりは小さい
便利になったのに時間はない
専門家が増えても、それ以上に問題も増えた
薬は増えたのに、健康な人は減った」
-1995年ワシントンシン州のボム牧師-
