ロープウェイでは3便目くらいに乗れたと思いますが、
剣ヶ池を回るルートで歩きましたので、八丁坂には既に多くの人が登っていました。
足元を見ていると、アイゼンを付けている方は殆どいなく、
中には靴底ツルツルの普通のスニーカーの方も。
スノーブーツに4本爪の軽アイゼンという軽装の自分が思うのも何ですが、
新雪フカフカの中なので登る事は出来ても、
登山者で雪が踏み固められてツルツルになるだろう下山は降りられないのでは…と思いました。
結局、撤退せずに登ってしまいました。
宝剣岳、流石に登っている人は見当たりません。
「宝剣岳よ、今日は私の負けだ。
だが、必ず舞い戻って登頂してみせる。
なぜなら山はこれ以上大きくならないが、
私はもっと成長できるからだ」
と、とある登山家の名言を心の中で呟いたとか呟かなかったとか…。
※2年前の7月に登っています。
登山道のロープ。
凍っています。
中岳山頂から。
宝剣岳から空木岳までの縦走路。
御嶽山。
木曽駒ヶ岳山頂。
北アルプスの方向。尖っているのは、登山家憧れの槍?
100円を投入して「無事に怪我なく下山できますように…」
山頂にはもう一か所ありますのでそちらにも100円入れて、
同じことをお願いしました。
右側の三の沢岳と奥の空木岳。
再度、御嶽山。
空模様が少し怪しくなってきたので下山開始。
ガスストーブと飛騨牛ハンバークを持ってきていましたが、
今回はやめました。
戻ってきました。空模様は大丈夫そうです。
富士山。
山頂の雲が取れません。
乗越浄土から下山開始。
予想通り登山道は踏み固められてツルツルカチカチとなっており、
下山に悪戦苦闘するアイゼン無しの登山客で大渋滞していました。
中には小学生くらいの子供が半泣きしながら座り込んでいる姿も見かけました。
無事に下りられたでしょうか。
写真ではどれだけ危険な状況か伝えきれません。
滑り落ちて他の人を巻き込まないようにするのに必死で、
写真を撮る余裕など全くありませんでした。
自分の前にいた年配の方は立派なアイゼンを付けていましたが、
人1人歩くしかスペースが無い場所で進むに進めず。
聞けば元・陸上自衛隊員で訓練で夏季の富士山に30回は登ったとか。
登山歴自体は浅いようですが、
北アルプスのお話を色々と聞けて有意義でした。
その方は滑り落ちないように必死でロープを掴んでいる人のそぐ横にスペースを見つけると、
颯爽と下りていきました。カッコ良かったです。
岩を掴んだり、落石防止の岩に縛り付けられた針金を掴んだり、
登山道脇の雪に自らの腕を突っ込んで体の支えにしたりしながら、
不格好ながらも無事に下山できました。
雪山にアイゼンは必須だと痛感しました。
通常、乗越浄土から千畳敷駅まで下山では40分くらいですが、
ヤマップの活動データを見ると1時間23分かかっていました。
渋滞していた乗越浄土直下の急登。
ここを通過するのに20分以上待ちました。
千畳敷ホテルの売店にあるライチョウのぬいぐるみ(これは8月)
今回は旅立っていました。
ヤマップの活動記を見ると、この日もライチョウを見た方がいました。
自分はまたもや見る事が出来ませんでした。
というか、中岳からテン場への下り、駒ヶ岳からの下り、そして乗越浄土からの下り。
とにかく下山中に滑落しないように必死で、ライチョウを探す余裕は全くありませんでした。
宝剣岳に登った方もいますね。
元自衛隊の方が「僕はやめたけど、一人だけ宝剣に登って行く足跡があった」といっていました。
この中途半端な積雪で宝剣岳に登れるなんて凄いです。
南アルプスを眺めながらコーンスープでホッと一息。
冬山登山としては装備不十分で、
安全面を考えれば八丁坂から上はやめるべきだったと思います。
ですが、冬山登山の魅力と緊張感の中にある面白さを知ることも出来ました。
シッカリとした装備を整えて、少しずつ冬山にもアタックして行きたいと思います。
ヤマップ活動データ
行動時間 3時間12分
休憩時間 1時間55分
上り 420m
下り 441m
※ヤマップ起動を忘れていて八丁坂入口から活動開始。もう少し行動時間は長かったです。



























