新日本フィルハーモニー交響楽団 大阪特別公演 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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今日の夕方までの記録は(↓)こちら😉

 


テレマン室内管弦楽団は超充実。もうこれで十分な気分なんですが…


西宮北口から福島(大阪環状線だよ!)に移動。
お友達と待ち合わせをして、皆で夕食。

新日本フィルハーモニー交響楽団 大阪特別公演

一昨日と同じ新日本フィルの公演。
当初、チラシをもらっても、平日だし無理だ…と諦めていたら、お友達から「大阪にいるじゃん!夜空いてるじゃん!」と指摘を受けて テレマンの日でかつテレマンが昼の公演だと気づく危うさ。
東京では正面だったので、大阪では安いステージ後方を選択。と、思ったら、なんと後方席が 3ランク中真ん中のランク。それならば東京公演を後方席にすれば良かったかな?

関西のお友達は皆、12月の第9で衝撃を受け 上岡さんを聴きに集合。

19時~
ザ・シンフォニーホール

指揮:上岡敏之
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団


今回は後方席なので、特に第2ヴァイオリンが弱くなってしまいました。また
ティンパニが壁で隠れるかと思いきや、舞台に降りる部分の切れ目からダイレクトに音が飛んできて、強調されすぎのバランスで聴きました。

前半は
🎵シューベルト:交響曲 第1番 ニ長調 D82
一昨日とアンサンブルの密度は見違えるように向上していました。
本当に爽やかな若さいっぱいのシューベルトが「オーケストラで語りたかったこと」をすべて語らせてみよう!という方向性が現れた演奏。
第1楽章から 自然の音がたくさん飛び込んでくる感じ。シューベルトの育った田園の空気ってこんな風なんだろう…って。そこでは映像が再現されるかのよう。頭の中で聴覚から視覚にも刺激が!
この曲の白眉は第3楽章のトリオの流麗さ。一昨日、羽毛が舞うと言いましたが、まさにそのような瞬間がここで訪れました。
そしてそのまま終わるかと思いきや、第4楽章のコーダでの緊張感は見事。天真爛漫では終わらない、現実世界の厳しさを最後に描いて締めるってことでしょうか?
後半のマーラーもそうですが、後方席なので 上岡さんの表現したいことが手に取るようにわかりました。

休憩時間、お友達(バラバラに座ったので)が集まるや、驚きと感動の嵐。そのお話を遮るように後半開始のベル。
🎵マーラー:交響曲 第1番 ニ長調 『巨人』
一昨日はちょっぴり迷った感じでしたが、今日はとてもスッキリと、そして鳥肌を2回与えてもらい、本当の感動に辿り着くことができました。
実はスコアを見ながらの予定でしたが、スコアを封じ込め、上岡さんに集中して、自分もプレーヤーのように舞台上にいるように感じながら、座っていました。それが良かった!
この作品、マーラー最初の交響曲らしく、色々 やりたいことを書きまくっている作品ってこと。それをフッと感じるや、あとは絵巻物を開いて そこに書かれた言葉をスラスラと読んでしまう様に謎解きができてきました。
上岡さんは、このごった煮交響曲をそれぞれのパーツ毎に そこでマーラーが
「これがやりたい、これができるんだ、これが…」
という全てを 一つ一つ丁寧に組み立てたんだ。だからこそ色彩の変化が際立ち、逆に色の統一感を求める時に迷ってしまった感じがしたんだ…
そして、一昨日、チューバの件で不満を漏らした第3楽章。今日はティンパニは冒頭から ほとんど聴こえないくらいのレベルで開始、そのあとのコントラバスも同様。そのあとのファゴットはさすがにグッと音量が増した感を持ってしまいました。しかし 次のチューバが更に大きな音量で出たとき、一昨日の違和感はまったくありませんでした。それは一昨日は
ティンパニとコントラバス→ファゴット→チューバ
が音のレベルでいうと
2→3→6
って感じだったのですが、今日は
1→3→5
つまり、チューバで急に大きくなるって違和感が無かったため。冒頭の小さ過ぎるティンパニとコントラバスに心配しましたが、ファゴットへの段差を大きくすることで、違和感が一気に解消され、遠くから近づいてくる 若さゆえの不安感の緊張が伝わってきました。

今日は本当に感動✨
終演後、お友達とともに楽屋にご挨拶にうかがった時、上岡さんが「リハーサル3日だったんだ」と。一昨日はリハーサル3日。今日は 昨日の倉敷公演もあるので、リハーサル5日。やっぱり違って当たり前。そして、もうひとつ。上岡さん自身がシンフォニーホールの音が好きですとも。
今日はコンマスの崔さんも 特にマーラーでは終始、オケ全体に目配せを丁寧に行っていたのが印象に残りました。上岡さんの音楽をメンバーが楽しみながら、そして全力で組み立てていく様子に心が熱くなりました🔥

あまりの感動に 長すぎる日記になってしまいました…