古楽コンクール<山梨> 本選 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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~チェンバロのお祭り~


今日は 古楽コンクール<山梨> の本選へ。

会場:山梨県民文化センター(甲府)
10時30分~


今年は2つの部門、鍵盤楽器のソロとアンサンブルが開催されました。

昨日の予選には、ソロが18人、アンサンブルが2組、出場しました。今日の本選には 鍵盤楽器のソロ部門の6人が残りました。

本選は10時30分から 午前中3人、午後3人で実施されました。

プログラムは予選とあわせて指定された『6人の作曲家』の作品(任意の作品を12分程度にまとめるなどの規定があるため、弾く曲は10曲を優に超える)に 本選では5分程度の自由曲が加わる。

今日は予選で弾かなかった曲を演奏。全員共通になったのは 
🎵J.S.バッハ:トッカータ ト短調
スペインの作曲家 
🎵A カベソン:任意のディフェレンシス 
🎵スカルラッティもしくは🎵クープランを数曲(予選で弾かなかった作曲家で))
それに
🎵J.S.バッハと
🎵自由曲
の組み合わせを 自由にプログラミング。

チェンバロは私が中野 振一郎さん中心に聴いてきたせいか、誰を聴いても なんか パッとせず、イマイチ消化不良的。
曲を全く知らないっていうのもあるけれど、不満はないが 感動せずって感じでした。

楽しかったのは、演奏者が曲によって弾き分けるチェンバロの音色の違いが楽しめたこと。
小型オルガンを含め 8台の楽器の音が聴けました。
チェンバロは 楽器によって 大きく音色が異なるので、 それも楽しみ。

休憩時間には 楽譜やCDの即売の他、日本の楽器製作者や楽器屋さんが たくさんの楽器を展示。すごいのは それを自由に弾けちゃうこと。





↑1段チェンバロの 弦を弾くしくみ:鳥の羽の軸が 弦を弾いて音を出します。







2段チェンバロでは、上の鍵盤を押したり引いたりして 音色を変えて楽しんじゃいました。

また 審査の間には 前回の1位と2位の小池まどかさんと山本徹さん(小池さんは仙台フィルのヴァイオリン奏者。先月 国立博物館でモーツァルトを聴いたばかり! 山本さんは昨年のラ・フォル・ジュルネのマスタークラスの受講生。同時に古楽器オケに参加していたり、オーケストラ・リベラ・クラシカや芸大オケで既に活躍中)にチェンバロを加えて、バッハやヘンデル他のトリオソナタや無伴奏曲のコンサート。
すごく楽しめました。

そして 結果発表!

吹奏楽コンクールでは よく当たると言われたこの耳も、今回は 全く冴えず。「ダメだろう」は予測できたのですが、上位は全くわからないまま。
で 結果は 1位 2位無しの 3位が2名。

「そういうことだったのか!」と 変に納得して終わりました。

1日だけど なかなか楽しめました。入場無料が信じられないコンクール&コンサートでした。そして 関係者以外の 純粋な観客が 100人いなかったのにも驚きました。
もっともっと聴きに来て欲しいな~って。

追伸:チェンバロのコンクールを3人続けると(1人30分程度かかってます)3人目は かなり 楽器の調律が怪しくなっていて、これに限っては 演奏の早い方が有利と感じました。