横浜オペラ未来プロジェクト2007『セヴィリアの理髪師』 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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今夜は 横浜 みなとみらいホールで横浜オペラ未来プロジェクト2007
『オペラ:セヴィリアの理髪師』
を観てきました。

🎵G.A.Rossini:歌劇『セヴィリアの理髪師』

演出:ミヒャエル・ハンペ
アルマヴィーヴァ伯爵:馬場 崇
バルトロ:清水 宏樹
ロジーナ:相田 麻純
フィガロ:フィリッポ・ベットスキ
バジーリオ:金子 宏
フィオレッロ:大山 大輔
ベルタ:渡海 千津子
士官:小迫 良成
指揮:村中 大祐
横浜OMPオーケストラ(コンサートマスター:三浦章広)
フォルテビアノ:ロベルタ・フェラーリ


「コンサートホールでどのようにオペラを演出するのか」と 期待と不安で行ったのですが、4列目までの座席を取り払い、奥に80cmの高さの舞台を作り、そこ利用して公演が行われました。
「地方のオペラ」と 半分、期待せずに行ったのですが、嬉しい大誤算になりました。

ハンペさんの演出なので、舞台がしっかり設えていたのはもちろん、歌手のレベルの高いこと、若手の歌手にも演技での不自然さが全く感じられない。一部で高音が微妙だった方もおりましたが、概ね満足。
オーケストラも安定した演奏でした。

その中で 特に光った歌手は、ロジーナの(東京芸大大学院の)相田 麻純さん。小柄ながらスピントな声質で技術も見事。古典ものやドイツオペラに合いそう。チェックです!

今日は座席撤去の影響で、5列目のつもりで購入したチケットが一番前の座席でした。目の前がヴィオラ(3プルト)で後ろに金管。中音域が好きな私は、聴いていてゾクゾクでした。
また アリアの伴奏で、ヴァイオリンとヴィオラにスル・ポンティチェロ奏法を効果的に使っていました。これって 楽譜の指示でしょうか?『セヴィリアの理髪師』のCDを持っていないので確認はできませんが、指揮者の判断なら 素晴らしい効果を挙げていたことを加えておきます。

横浜でも素晴らしいオペラが観れました。
カーテンコールに しっかり M.ハンペさん、出てこられました。

尚 私はS席 9000円でした。えらく得した気分です。

追伸!
このオペラプロジェクトは グライドボーン音楽祭(イギリスの世界有数のオペラの音楽祭)のオーディション参加資格が与えられるとのこと。夢の舞台の登竜門にもなっているようです。明日の世界のスターの初舞台を観ることになるかもしれないと思うと、ちょっとドキドキです。