ラ・フォル・ジュルネ 2006~3日目:5(最終)と 総括 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

~熱狂の日 11 最終~

音楽祭最後は
モーツァルトの『レクィエム』と『アヴェ・ヴェルム・コルプス』

ホールA
21時45分~


ソプラノ:スンハエ・イム
アルト:カレン・カーギル
テノール:ユッシ・ミュリュス
バリトン:コンラッド・ジャーノット
RIAS室内合唱団
ベルリン古楽アカデミー
指揮:トヌ・カリユステ

🎵W.A.Mozart:レクイエム ニ短調 K. 626
🎵W.A.Mozart:モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」 ニ長調 K. 618

ベルリン古楽アカデミー(私の今回、この音楽祭で一番聴きたかった団体)が 手兵のRIAS室内合唱団とともに宗教曲を演奏! それも音楽祭のトリを飾るとあって、期待大で行きました。
もちろん、その期待を大きく上回る素晴らしいものでした。宗教曲のためか、器楽曲でみせた『過激性』は抑えられた感じ。そのため『驚き』は減少しましたが、『感動』はしっかりとしたかたちで 心に沁みて来ました。
最後の『アヴェ・ヴェルム・コルプス』は、私的には 少し速めでしたが、それを上回る 説得力のある 清冽な音楽に、心が震えました。
まさに 音楽祭の締めに相応しいコンサートになりました。
ここでも 合唱団のレベルの高さに 感動させられました。また、(韓国の?)ソプラノ歌手の 清楚な声に心が洗われました。アジアからヨーロッパに出て(帰国せずに)活躍されている方の実力を 肌で感じることができました。

多くの感動を、特に最後の3公演が 私にピッタリ来たのもあり、最高の笑顔を持って帰宅することになりました。
『お祭り』に背を向ける、私のへそ曲がりな性格に、思い切り≪喝≫を入れられた思いです。
来年は 積極的に行こうと考え直しました。


最後に、7日にラ・フォル・ジュルネ音楽祭についてまとめた日記(部分)を併せます。

3日間で入場したコンサートは18公演でした。チケット代の合計は37500円。
それ以外に(無料の)マスタークラスや、無料のコンサートも楽しめました。
1日平均 1万円を超える出費は、私的に どうかと思いましたが、この1公演が 通常の半分のサイズのコンサートに「1万円を出してもいい」と思える公演が4つもありました(ちなみに失敗したと思った公演は2つ。しかし それは解釈の問題と技術の問題。損したとは思いませんでした)。
こんな 短期間に、優秀な海外の古楽器の団体(と ヨーロッパ音楽界、本場の空気)を聴けたことの感動は、いまだかつて ありませんでした。

以上が 2006年 ラ・フォル・ジュルネ音楽祭 のレポートでした。