ラ・フォル・ジュルネ 2006~2日目:4 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

~熱狂の日レポート 6~

昨日の夜は2つの公演に行きました。

まずは
ハイドンの弦楽四重奏曲 作品33から

ホールB5
19時~

イザイ弦楽四重奏団

🎵F.J.Haydn:弦楽四重奏曲 第40番 変ロ長調 op.33-4 Hob.III.40
🎵F.J.Haydn:弦楽四重奏曲 第41番 ト長調 op.33-5 Hob.III.41
🎵F.J.Haydn弦楽四重奏曲 第42番 ニ長調 op.33-6 Hob.III.42

Haydnの弦楽四重奏曲、作品33の(6曲の)後半の3曲。
音が出た瞬間、ホールの空気が変わり、聴衆の背筋が伸びるよう。その音は緻密でふくよか。それに Haydnのユーモアをしっかりと表現した、見通しの良い演奏。バレーコート1面くらいの、小さな体育館程度の広さのホールで聴ける贅沢。世界のトップクラスのアンサンブルが 1500円。あまりに安い!
笑顔一杯で、次の会場へ走って移動。

15分のインターバルで─

リチェルカーレ・コンソート(ベルギーの古楽団体)の宗教音楽

ホールC
20時15分~

ソプラノ:セリーヌ・シェーン
メゾソプラノ:ロミーナ・バッソ
テノール:ジュリアン・ポッジャー
バリトン:フリオ・ザナーシ
リチェルカーレ・コンソート
指揮:フィリップ・ピエルロ

🎵W.A.Mozart:モテット『踊れ、喜べ、幸いなる魂よ』へ長調  K.165
🎵W.A.Mozart:アダージョとフーガ ハ短調 K. 546
🎵F.J.Haydn:サルヴェ・レジナ ホ長調 Hob. XXIII. b.1

CDでは、地味な曲を雅に演奏する 私好みの団体。
曲はMozartで一番好きかも と言える モテット(ハレルヤが有名)と、とても美しい、こちらもHaydnの宗教曲では5指に入るお気に入りの『サルヴェ・レジナ』 
一番前の真ん中の席。ソリストから3m。私のために歌ってくれているような錯覚、夢のような気分でした。45分が あっという間。座席からすぐに立てませんでした。


一昨日のベルリン古楽アカデミーは、刺激的な演奏で ワクワクさせる傾向。それに対して リチェルカーレ・コンソートは、温かく 音楽は優しく 作曲者に共感し 心からその美しさを伝えようとする演奏。そのあまりの素晴らしさは、言葉で表現不可能です。

1500回を超えている音楽会歴の、5指に入るかもしれません。
同じプログラムの公演のチケットが、明日、残っていたので 買いました。今度は1階の中央やや右寄り。こんなに素晴らしい演奏会のチケットが まだ たくさん余っているなんて! 古楽器の受容がまだまだの日本。そして 声楽曲やHaydnという プログラムが原因であれば、なおさら残念。
明日は、ホールにバランス良く響く音に包まれたいと思っています。

幸せな気分いっぱいで 帰りの電車に揺られています。