ラ・フォル・ジュルネ 2009~2日目-2、3 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

~熱狂の日 2日目 2~

今日の1つ目の演奏会は
11時15分~
ホールB7

ソプラノ:マリア・ケオハネ
ソプラノ:サロメ・アレール
カウンターテナー:カルロス・メナ
テノール:ハンス=イェルク・マンメル
バス:ステファン・マクラウド
リチェルカール・コンソート(古楽器)
指揮:フィリップ・ピエルロ

🎵J.Seb.Bach:ミサ曲ト短調 BWV235(抜粋)
アルトにカウンターテナーを起用。ヴィブラートを廃した4人のソロがとっても美しく響きました。落ち着いたオリジナル楽器のとの調和は、これぞ理想のBachの響き。特に流れるような弦楽器の柔らかさが印象的でした。J.Seb.BACHの美しさを満喫しました。

🎵J.Seb.Bach:マニフィカト BWV243
フルートやオーボエのソロも加わるこの作品は、J.Seb.BACHの魅力満載の作品。
明るく躍動的な3本のトランペットが活躍する、1曲目の合唱(各パート1名)から楽しさ爆発。とは言いつつも、昨日の団体の様に 作品を超えた解釈(それはそれで楽しい)は無く、J.Seb.BACHの音楽を真摯に再現。客観的なシンプルな音の構築に 重点が置かれていました。
木管楽器とソロのアリアでは、ピエルロさんは微動だにせず、奏者のアンサンブルに任せている。なので 出てくる音は奏者どうしで合わせてくるため、舞台上でバランス良い温かな音にされてから 届きました。
有名な曲ではありませんが、Bachの素晴らしい曲が聴けたって印象に包まれました。

この回は、今回の膨大な音楽会を選択する際、CDを聴いていて(作品の魅力から)選んだ公演でした。大当たりでした。

この団体は、昨夜の最後の公演(終了23時過ぎ)を担当された方々。「睡眠不足では?」とちょっぴり心配しちゃいましたが、カウンターテナーは見違えるほどの絶好調。昨日「イマイチ」って思ったは撤回です。

最後に どうでもいいことですが、指揮のピエルロさん、指揮棒にピンクの柄の(マーカー)ペンを持って、振っておられた姿に 思わず笑ってしまいました。


~熱狂の日 2日目 3~

午後は 予定していた マスタークラスと講演会が、相次いで満席で入れず!

そこで
14時30分~
ホールD1
映画を観ることにしました。

🎥タルコフスキー:『鏡』

自伝的映画とのこと。ソ連の時代的背景を感じる内容。柔らかい空気も流れていましたが、全体的に 当時の政治的問題とその体制(批判)。そして 家族の別離に対する心境を 並行して投影させたような作品でした。
私の頭には 1回で理解不可能な作品でした。

今日の国際フォーラムは、地上広場では NHKFMの生中継をやっていたりと、大盛況です。


その後 展示ホールで休憩。
舞台上では Bachの管弦楽組曲が演奏されていました。

さぁ 夜の部に動きます!