日本フィル 名曲コンサート:サントリーホール | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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~後ろ向き~

日本フィル 名曲コンサート

18時~
サントリーホール

指揮:梅田俊明
日本フィルハーモニー交響楽団
ホルン:福川伸陽
パイプオルガン:勝山雅世


私の仙台フィル定期会員時代の常任指揮者、梅田さん。明快な音づくりは聴き慣れたもの。

最初は
🎵W.A.MOZART:交響曲第25番 ト短調 K.183
ガッチリした低弦の上を、旋律が伸びやかに歌うスタイル。旋律を対比させて立体的に構築するのではなく、主旋律を伸び伸び歌わせる。
第1楽章はその美点が素敵に作用。緊迫感あふれるリズムを伴奏に、モーツァルトの旋律の美しさを存分に聴くことができました。
構築の妙が聴きどころの第2楽章はパッとしなかったものの、第3楽章は速めのテンポでも大きなオーケストラをしっかり歌わせて、見事な音の細工。菅楽器主体のトリオとの音色の対比が大きくなり効果的。ただ繰り返しには装飾をかけて欲しかった。
第4楽章は急がずに、1音1音しっかりと演奏させていたのが好印象でした。

次は
🎵リヒャルト シュトラウス:ホルン協奏曲第1番 変ホ長調 作品11
久し振りの実演。
この曲は素直に楽しめますね。もう20年近く前に へっぽこ新聞交響楽団の定期演奏会で聴いた時、すごいホルンの音色と音量に驚き、圧倒された思い出があります。
今日は音色重視みたいで、穏やかで伸び伸びとした印象。第3楽章の大きな旋律を楽しそうに吹く姿が印象的でした。

そしてメイン
🎵サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 作品78『オルガンつき』
この肥大で不格好な作品をコンパクトにまとめました。第1部は地味にコツコツ音を積み上げていく様に。
第2部前半はそれを美しく輝かせるように飾って、後半で それをドバッと破壊しちゃうみたい
見事な起承転結。
でも 破綻させることは一切無く、等身大のサン=サーンスが聴けました。

今回は舞台後ろのP席。それも下手側の2列目という願ってもない場所。梅田さんの指揮姿がバッチリ見えるし、ホルン協奏曲では朝顔がどうだとばかりに向いているし…そして一番の発見は、サン=サーンスの交響曲に入っているピアノが連弾だってことに初めて気付いたことかも。

久し振りのサントリーホール…
やっぱり…
帰るの面倒。